やりすぎはNGだけど…値切る人の行動力に「本当はうらやましい」
お店で値切る人を見て、恥ずかしいと感じる人もいる一方で…
年収700万円以上は過半数の人がお店で「値切るほうだ」とわかった、しらべぇ編集部の調査結果。
では、そうした人を周りはどう感じるのだろうか?
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,349名を対象に「値切る人をどう思う」のか、意識調査を実施した。
画像をもっと見る■多くの人が寛容
全体では「自分もそうだ」7.0%、「共感する」13.0%、「理解はできる」52.3で、「値切る人に寛容」派は7割超えの72.3%、「違和感がある」19.2%と「おかしいと思う」8.5%で「値切る人はちょっと…」な人は27.7%。
男女別では
「自分もそうだ」「共感する」「理解はできる」と回答した「値切る人に寛容」な人の割合は、男性が75.8%に対し、女性は68.7%と男性の割合が高い。
「値切ることがある」かについての調査でも、男性が上回る結果となっており、実際に値切る人が多いからこそ、その行動に寛容といえそう。
さらに「値切る人に寛容」な人を性別・年代別に見てみると、
60代ではやや下がるものの、年代に比例して上昇する傾向に。
「値切る」といった価格に関することに限らず、「交渉の重要性」について年代が上がるごとに実感する要素が多いのかも。
さまざまな要因が考えられるが、かなり多くの人は「値切る人」に対して、ネガティブには感じないようだ。
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■本音としては「うらやましい」
実際に「値切ってもいいと思う」人に、話を聞いた。
「安くなったら嬉しいけど、自分から言うのは恥ずかしいし、駆け引きや交渉事が苦手なところがあるので、私自身はできません。だから、全然知らない人が値切っているのを見たりすると、正直『うらやましいな』と思いますね。
先日も同年代の女性が個人商店の店主と、おしゃべりしながら『これも買うから、ちょっとおまけして』と言っていて、お店の人も笑いながら『じゃあ○○円でいいよ』って。たぶん100円ちょっとくらいのことなんですけど、それ以上に“楽しそうでいいなあ”というのが強かったです」(30代・女性)
「やり過ぎはダメだけど、値切るって交渉の範囲内だと思うし、もっとそういうやり取りがあってもいいと思いますよ。営業職が長いのですが、仕事ではそういう価格交渉って日常ですし。
口に出さずに『あとこれだけ安かったら買ったけど、この金額じゃなあ』と思って、買わなかったとしたら自分が損だし、お店は売れたかもしれない分が損になると思うんです。それなら『この金額だったら買うんだけど』って、言うだけ言ってみる方が、お互いにメリットが出る可能性がある。
今はネット通販などで、価格を比較して購入先を選ぶ人のほうが多いのでしょうが、リアルな店舗で値切るなどの交渉をしないのは、買い物の楽しみの面でももったいないと感じますね」(50代・男性)
恥ずかしくて、なかなか言えない。交渉が苦手――という人の気持ちはわかるが、それで買わなければ「自分もお店も損」といった意見にもうなずける。
買い物や会話を楽しむ気持ちで、「もう一声」なやり取りをしてみては。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
調査期間:2017年8月25日~2017年8月28日
対象:全国20代~60代の男女1349名(有効回答数)