藤子・F・不二雄、最後の『ドラえもん』原稿と弟子への手紙公開 晩年の逸話に感動
『ドラえもん』作者、藤子・F・不二雄最後の弟子、むぎわらしんたろうが『ゴロウデラックス』で晩年の逸話を語り、元SMAP・稲垣吾郎も興奮!
『ドラえもん』や『パーマン』、数々の名作を世に送り出し1996年に亡くなった藤子・F・不二雄先生(以下、藤本)。
この、日本を代表する漫画家の最後の弟子・むぎわらしんたろう(49)が2・9日深夜放送『ゴロウ・デラックス』(TBS系)に出演。晩年の逸話を語りファンの感動を呼んでいる。
■大変なプレッシャー
藤子不二雄として学生時代からコンビを組んできた藤本弘と安孫子素雄(83)が袂を分かち、藤本は「藤子・F・不二雄プロ(藤子プロ)」を設立。むぎわらは1988年にアシスタントに。
藤本はキャラクターのペン入れを担当し、背景などはむぎわら達アシスタントに指示を出しペン入れを任せていた。
しかし、長編作品『のび太のねじまき都市冒険記』では体調を崩していた藤本から、下書き状態のラフ原稿を託される。中にはざっくりとした下書きもあり「大変なプレッシャーを感じた」と明かす。
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■渡された手紙
ペン入れを終え、藤本に確認して貰った原稿はビッシリと添削済み。さらにむぎわら達アシスタントに向けて手紙が添えられていた。
「この機会に徹底的に僕の理想像を聞いてほしい。今後、少しずつでも理想像に近づいていければ」
「ベテランになるとコツがわかる。この時が一番の危機。ついつい楽に仕事をしようとする。漫画は1作1作初心に帰って苦しみ悩み書くもの」
「藤子本人が書かなくなってからグッと質が上がったと言われたら嬉しい」
受け取った時、「(自分が書けばいいのに)なぜこんなことを言うのか」疑問に思ったむぎわらの想いを、稲垣吾郎(43)が「でも、うれしい言葉ですよね。喝を入れてくれている」と代弁した。