業績はいいのに社員の賃金を上げない会社のドン引き言い訳
業績がよくても賃金が上がらないのは経営者のブラック体質も関係あるのかも。
ここ最近の日本は、いざなぎ景気超えと言われる景気拡大局面が続いている。しかしその反面で、一般労働者の賃金は上がらずに、好景気に疑問を抱く人は少なくない。
しらべぇ取材班は、「業績はいいのに社員の賃金を上げない会社のドン引き言い訳」を調査。
①過去の業績不振を怖がり、景気がよくなっても蓄えようとする
「リーマンショック時に仕事がなくなり倒産間近にいったんですが、そのトラウマが社長にあるらしく、ここ何年も業績は上がり過去最高益を記録しているのに…。
『なにかあった時のために資金をとっておきたい。皆も協力してくれ』と賃金は上げられないと説明。そんなことを言っていたらいつまでも上げらないと思う」(男性・26歳)
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②「業績が悪い」と偽って、社員には還元しない
「ここ数年で仕事もかなり増えて、それに伴って人員も増やすくらい忙しいのに、口を開けば『業績が悪い』『賃金なんてあげられる余裕はない』と言う社長。
そのくせ自分は月給150万円をもらい、会社で働いてもいない名義だけの役員である妻や母には役員ボーナスとして何百万も支払っている。ふざけすぎ…」(女性・27歳)
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③社員の賃上げをしても会社にメリットはないと設備投資にまわす
「業績上昇に伴い、数千万円をする機材を大量購入しだしたんですが、社員の賃金は変わらず。僕も役職がある立場なので、部下の賃上げ要求をしましたが、ろくに話も聞かず却下。
そんな社長が、役職がある者だけの飲み会の席で、『社員の賃金を上げても会社にはなにも残らないが、設備だったら会社にプラスになる』と胸を張って演説していてドン引き」(男性・36歳)
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▪️経営者のブラック体質も関係あり?
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の働く男女747名を対象に「自分が勤めている企業・組織はブラックだと思うか」を調査したところ、男女ともおよそ2割が「ブラックだ」と回答。
好景気でも賃金が上がらない原因には、「稼いだお金を自分や会社だけのものにしたい。社員にはまわしたくない」という経営者の自己中さも関係しているのかもしれない。
会社は働いてくれる社員がいてこそ利益が上げられる…というのを理解して、社員を大切に思ってくれる経営者が増えてくれるのを願うのみだ。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1,348名