人としてどうなの!? 悪くても謝らない人が「無駄にメンタル強すぎ」
謝れば丸く収まるところ、自分を正当化して立場を失う人も
小さいことから大きなことまで、ミスや勘違いで人に迷惑を掛けたり、トラブルを起こしたりするもの。そんな時には、素直に謝る人が多いが、たまに「明らかに自分が悪いのに、謝らない」タイプの人がいる。
問題をさらにこじらせる場合が多いのだが、こうした「悪いことをしても謝らない人」を周りはどう見ているのか?
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,343名を対象に「悪いことをしても謝らない人をどう思う」か、意識調査を実施した。
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■若い人ほど謝らない?
全体では「自分もそうだ」1.7 %と「共感する」2.8%、「理解はできる」17.6%で、「悪いことをしても謝らない人に寛容」なのは22.1%。
一方で「違和感がある」23.2%と「おかしいと思う」54.7%で、「悪いことをしても謝らない人って、どうなの?」というネガティブ派は77.9%で、8割に迫る。
男女別では、
「自分もそうだ」「共感する」「理解はできる」と回答した「悪いことをしても謝らない人に寛容」な人の割合は、男性が27.3%に対し、女性は16.9%で、10ポイント以上男性が上回った。
しかし、「男性が謝らない人に寛容」とは、一概には言えないようで、「悪いことをしても謝らない人って、どうなの?」というネガティブ派の割合を性別・年代別に見てみると、
女性は20代が7割弱で低く、男性は20代30代が6割以下。若い年代の方が「自分が悪くても、謝らない」「謝らなくてもいい」と、考えている人の割合が多いようなのだ。
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■無駄にメンタル強すぎ
実際に「悪いことをしても謝らない人って、どうなの?」と思う人に話を聞いた。
「上司のひとりが、典型的にそういうタイプです。明らかに失敗しているのに、意味不明に全然違う話を持ち出して『これはこれで、アリだろう』と、頑なに押し通そうとするのですが、そんなので切り抜けられるのなんて、10回に1回もないのに…。
結局やり直しなどになっても、絶対に謝らなくて、迷惑かけているメンバーや他部署の人に、延々と自分の正当性を主張するんです。あれだけ冷ややかな空気の中で謝らずにいられるなんて、『無駄にメンタル強すぎだろ!』って思いますね」(20代・女性)
「最近は上の年代の人もそうですけど、新人に『謝らない子』が増えた気がします。一括りに“ゆとり世代”と言うのは嫌いなのですが、そのあたりから出てきた感じ。叱られ慣れていないから、謝り方がわからないんですかね。
若い世代に限らず、謝らない人の場合『知らなかったから』『教わってない』『聞いてない』と、それを正当な理由のように口にする人が多いですが、デキる人は絶対にそういう言い方をしませんよね。同じ状況で『すいません。不勉強なもので、教えていただけますか?』と言えば、相手の対応は全然違ってくるのに…。
もちろん、交渉事などで“謝っちゃいけない”って場面は、ありますよ。でもそんなことは稀だし、明らかに非がある時に、自分が間違ってないと主張するのは、問題をこじらせるだけで、最悪の対応だと思いますね」(50代・男性)
「ごめんね」「ううん。いいよ」、「すいません…」「いえいえ、こちらこそ」――謝ることで、お互いの気持ちやものごとが、スムーズに運ぶことは多い。
どうして謝れないのか? という疑問もあるが、非がある時にまで謝らないのは、信頼を損なう面が大きいだけに、デメリットしかないと思うのだが…。
(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1343名(有効回答数)