若い頃に努力しないと将来が大変? 就職氷河期世代からは反発の声も
年を取ってから、後悔をしている人も…
イソップ物語の『アリとキリギリス』。生き方が多様化した現代では、どちらの生き方が正しいのか、わからなくなっている人も多いだろう。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,336人に「人生設計について」の調査を実施。
全体では67.5%もの人が、「若い頃に努力しないと、年を取ったときに後悔すると思う」と回答。アリの生き方のほうが、支持をされているようだ。
■年を取ってから後悔
年代別では、年を重ねるほどに増加している。
自分が若い頃なにもしておらず、それを後悔している人も多い。
「仕事で英語の対応が求められるので勉強をしているけど、年を取っているから覚えが悪い。もっと若い頃に、ちゃんと勉強しておけばよかった」(30代・男性)
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■努力はなにを指すのか
「努力が大切」とはよく言われるが、あまり具体的な言葉ではない。
「どんな努力をすれば、年を取って後悔しないのか? 間違ったやり方だと、意味なさそう…」(20代・男性)
また不況の煽りを大きく受けた世代からは、こんな意見も。
「就職氷河期を、本人の努力不足だけで済ませるのはちょっと…。他の世代と比べると、ハードだったのは確かだったし」(40代・女性)
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■「苦労は買ってでもしろ」は古い
職業別では、会社員よりも無職・家事手伝いが多い結果になっている。
無職の人たちは、自分の経験から思うところがあるようだ。
「同年代のみんなは仕事で力をつけている時期に、自分はニートをしていた。30歳を超えてからようやく社会復帰して働くようになったけど、上司はみんな同年代。
今はそれなりにやっているけど、あの無職の期間を逃げずにいたらどうなったかな? と考えるときはある」(30代・男性)
しかし忍耐論に対しては、反対の意見もある。
「『若いときの苦労は、買ってでもするべき』と言われるけど、時代に合わないと思う。意味のない苦労でストレスを貯めて病むくらいなら、そんな会社からは逃げたほうがいい」(20代・女性)
アリのように額に汗して働く人、キリギリスのように好きなことをして生きる人。それぞれがいるからこそ、おもしろい社会になるのかも。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,336名 (有効回答数)