NHK大河ドラマ『西郷どん』 3話短くなる理由「働き方改革」に違和感の声も
NHKが働き方改革の一環で大河ドラマ放送回数を減らすことを発表した
演技力には定評がある鈴木亮平(34)の主演で注目を集める、2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』。
原作は、林真理子。舞台は、戦国時代と並んで人気の幕末。しかも、維新の立役者でありながら非業の最期を遂げた西郷隆盛が主人公とあって、期待も高まっている。
しかし、通常全50話で展開されてきた大河ドラマが、29日、『西郷どん』については「3話ぶん減らす」と発表され、波紋を拡げている。
■47話に削る理由は…
物語を短くする理由は、昨今注目を集める「働き方改革の一環」とのこと。テレビ業界は、NHK・民放を問わず激務で知られる職場だ。
NHKは、今年10月、4年前に亡くなった31歳の女性記者が「過労死」だったことを発表。その事実を4年間伏せていたことも批判を集め、今年の『ブラック企業大賞』にもノミネートされてしまう結果となった。こうした経緯が、今回の「大河短縮」にも少なからず影響した可能性がある。
なお、3話ぶんの放送枠では、ドラマ関連の特別番組が放送される予定。また、19年の大河ドラマ『いだてん』も同様に全47話であることが発表された。
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■ネットでは「違和感が…」との声も
ネットではこの発表について、違和感を覚えるといった声も目立つ。
いやなんか『西郷どん』から回数減らすという発表あると、働き方改革ではなくて脚本家の問題なのかと勘ぐってしまうんですが。
— のぐちよしあき(元 配役宝典の中の人) (@noyorin) November 29, 2017
「西郷どん」の放送回数が減るのは構わないんだけど(本音)、働き方改革=大河ドラマ放送回数を減らすってなんやねん。
— 天河真嗣@人呼んでカクヨム界のコンデ・コマ (@tenkawa_shinji) November 29, 2017
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■2割は「ブラック企業」を自覚
では、実際にブラック企業で働いていると感じている人は、どれくらい存在するのだろうか。
しらべぇ編集部が全国20〜60代の働く男女747名を対象に調査した結果、「自分が勤めている企業・組織はブラックだと思う」と答えた人は、全体のおよそ2割。
少なくない人々が、労働環境の厳しさに苦しんでいることがわかる。NHKの対策が、制作現場と視聴者、双方にとって満足のいく結果となるのか。年明けからの放送を見守りたい。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代有職者の男女747名 (有効回答数)