ボーナスもらう人の割合 年収別で違いすぎて愕然とするレベル

「金が金を呼ぶ」という言い回しがあるが、もらっている人はもらえる仕組みなのか…

2017/12/04 10:00


(paylessimages/iStock/Thinkstock)

12月10日は、公務員の冬のボーナス支給日。今年は日曜日のため前後するようだが、小売店ではボーナス商戦が繰り広げられるシーズンだ。

しかし、「収入が増えない」と語る人の多い現在、どれくらいの人がボーナスをもらうのか?

しらべぇ編集部では、全国の20~60代の有職者男女661名を対象に「ボーナスが出る予定」か、調査を実施した。

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■平均的には過半数だが

全体では52.3%が、「ボーナスが出る予定」と回答。半数ちょっとは、この時期ウキウキしているもよう。

性別・年代別では

20代女子が68.7%と7割に迫り、次いで30代男性の60.6%。一方で、50代女性や60代男女は、かなり低い水準となっている。

また、ボーナスは収入の一部ということで、年収別データを見てみると…

この「300万円未満」だけが他の年収レンジの半分といった、ずば抜けた低さは一体どういうことなんだ!?

「金が金を呼ぶ」という言い回しや、新約聖書から「マタイの法則」と呼ばれる「富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる」という言葉があるが、「もらってる人は、さらにもらえるのに、もらってない人は、全然もらえない」という、切なすぎる状況が浮き彫りとなった。


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■何それ美味しいの?

実際に「ボーナスをもらう人」「ボーナスがもらえない人」両方に、話を聞いた。

<もらう>

「大した額じゃないですけど、一応この冬も賞与は支給されます。住宅ローンをはじめ、いろいろ『ボーナス払い』があるので、出ないと大変というか…支払いが決まっているもので消えますから、ほとんど使えませんけどね。


これまでも実際に、会社の業績が悪化した年には支給されなかったこともあり、そういう時はつらかったですよ。あるはずのものが、ない状況になると、家計的にはかなり厳しくて、妻にも苦労をかけました。


そういう経験があるせいか、多くはないし、使えないとわかっていても、やはりホッとするというか、嬉しいものですね」(40代・男性)


<もらえない>

「そもそも今の会社はスレスレ…ブラックなんで(笑)、可能性すら考えたことないですね。以前の職場では年俸制で、12分割で支払われるパターンと、14分割にして6月と12月にそれぞれ1か月分が追加される――というのを選べる会社もありました。ただ、そこも業績が悪化したことで、変則的なことをする余力がなくなって、全員12分割になりましたけど。


大きい会社なら組合がちゃんとあって交渉したり、会社自体に利益が出ていれば、そんな話が出たりもするんでしょうけど、中小企業を渡り歩いているジョブホッパーには、夢の世界の話です。


もう長らくボーナスなんて存在とつき合いがないので、別の会社の人間と話していて、そんな話題になると『ボーナス? 何それ美味しいの?』と言って、笑い話にしていますよ」(30代・男性)


ボーナスの存在自体が、当たり前ではなくなった――と、実感している世代もいれば、そもそもブラック企業しか経験せず、「何それ美味しいの?」と同じように「あー。都市伝説ですよね。聞いたことありますよ」とネタ化している人もいた。

なお余談ではあるが、しらべぇ編集部でも「都市伝説」のもようだ。

・合わせて読みたい→

(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年11月17日~2017年11月20日
対象:全国20代~60代の有職者男女661名(有効回答数)
年収都市伝説調査ボーナス
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