はあちゅうこと伊藤春香氏、「童貞いじり」で炎上 弁護士や識者の見解は…
セクハラ・パワハラ被害の声を上げたはあちゅうこと伊藤春香氏が、過去の「童貞いじり」発言で炎上。
はあちゅうこと伊藤春香氏(31)による告発もひとつのきっかけにして、日本でも火のついた感のある「#Metoo」ムーブメント。
おもにセクハラやパワハラの被害者となった女性が、SNSなどで「私も」と声を上げる際に用いるハッシュタグをモチーフにしている。
16日に配信されたBuzzFeedの取材記事で伊藤氏が訴えた内容は、まさにセクハラ・パワハラそのもので、指摘された元上司も謝罪文を発表。立ち上げた会社を退職するといった対応を行った。
しかし事態はそれに留まらず、同氏自身が過去にSNSで行った発言が「セクハラではないか?」と指摘され、一旦は謝罪、さらにそれを撤回するなど、混迷した状況だ。
■SNSで童貞を嘲笑?
伊藤氏が批判を受けたツイートは、性体験のない男性、いわゆる「童貞」を笑いのネタにしたもの。数多くある中で代表的なものは、以下のような発言だ。
「童貞が『html…エッチtmlってなんかエロいですね』と言った時、私は、童貞というのは救う方法のない病気なのだと悟った。すごいね…ほんとにすごいね」(2017年11月19日)
「うん。童貞感溢れる人が『早稲田です』って言ったら『やっぱりね!!!』って全力の納得をする時以外に、早稲田のことなんて考えない」(2016年10月8日)
たとえば、「童貞というのは救う方法のない病気」という発言は、言葉の綾だとしても刺激が強すぎる。
童貞の人や、かつて性体験がないことにコンプレックスを覚えた経験がある男性なら、嫌がらせと感じてもおかしくない内容と言える。
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■20代男性の6割が未経験
今回、過去の発言がここまで炎上した背景には、とくに若い男性の大部分において「性体験が身近なもの」ではなくなっている、という実情があると考えられる。
しらべぇ編集部が、全国20〜60代の男女1,328名を対象に性体験の有無を調査したところ、20代ではじつに6割の男性が「性体験なし」と回答。これは、同年代女性の1.6倍となる。
男性の未経験率は30代でも高く、3人に1人は未経験。60代を除くすべての世代で、男性の未経験率が女性を上回る結果となった。
彼女が笑いのネタにした童貞は若い世代においては多数派であり、そのボリュームが炎上につながった可能性は否めない。