海のギャング「ウツボ」 顔に似合わずコラーゲンたっぷりで衝撃的なウマさ
高知県の飲み会で欠かせないウツボ料理。刺身も唐揚げも、絶品すぎ!
こわーい顔で獲物を睨む、海のギャング「ウツボ」。お世辞にもおいしそうとは言えない見た目だが、じつは高知県では欠かせないメニューのひとつなのだ。
あまり馴染みのないウツボは、どう食べるとおいしいのか。『うつぼ料理研究所』の代表や地元専門学校『RKC調理製菓専門学校』で日本料理の講師を務める町戸太氏に、話を聞くことに。
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■郷土料理としては高知だけ
ウツボは「海のギャング」の呼び名の通り、見た目だけでなく性格も凶暴。縄張り意識が高く、半径1メートル以内にいるものは全て天敵と見なすそう。
さらに、陸に上がっても30分は生きているため、鋭い歯で噛まれて大怪我をすることもあるとか。
やっかいなのは性格だけでない。骨の処理も手間がかかる上に、高い技術力が必要。そのため、他県には捌く技術を持つ人が少なく、高知のように郷土料理として根付かなかったそうだ。
ちなみにウツボの骨は筒状になっており、回しながら取り除かないといけない。なんだか、子供のころに遊んだヘビのおもちゃを連想させる形だ…。
見た目からは想像できないが、ウツボの味は唯一無二の逸品! しらべぇ取材班は、町戸氏オススメのウツボ料理3つをいただくことに。
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①ウツボのたたき
高知のたたきといえば、やっぱりカツオ。しかし地元では、ウツボのたたきも人気メニューだそう。
本来ウツボは白身なのだが、使用しているウツボは熟成されており、さらにタレを吸収しやすいため、黄色がかっている。皮はパリッと香ばしく、ゼラチン質の部分はとろっと…もう絶品!
町戸氏いわく、たたきが一番ウツボを活かせる調理法とのこと。