なんとなく、イメージが… 災害のあった土地への旅行を「避けて」しまう人
災害が起きた土地は「なんとなく怖い」? むしろ「訪れて支援」する人も
東日本大震災から、今年で丸7年。まだ震災前の姿に完全に戻ったわけではないが、復興が進みつつある。
しかし、こうした地震などの災害が起こったあと、たとえ被害が少なかったとしても「旅行キャンセルしよう」「当分行きたくないな…」と考える人も。
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■「なんとなく、こわい」
しらべぇ編集部が全国20代〜60代の男女1,357名を対象に「災害のあった土地への旅行」について調査を実施。その結果、全体の36.5%は「なんとなく避ける」と回答している。
聖年代別で見てみると、すべての年代で男性よりも女性のほうが高い数字だ。
「なんとなく、怖い感じがしませんか? 自然災害が起きた土地は、あんまり行きたいって気持ちにならなくて」(30代・女性)
「いくら『大丈夫です、安全です!』といわれても、本当に? って思っちゃう。わざわざ旅行先に選ばないですね」(40代・女性)
「なんとなく」不安、心配…。こうした気持ちから、避けてしまう人が少なくないのだ。
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■行くことで支援したい
しかし、反対に「被災地に行くことで支援したい」と考える人も。
「福島の復興支援ツアーに行きました。大分も行っています。そこに行くことで、自分も楽しくて現地にお金が落とせる。それが一番の支援になるのかな? って」(20代・男性)
「被害を受けていない場所もあるのに『この地域は全部危ない』なんて、完全な風評被害ですよね。復興支援なんて偉そうなことは言えないけれど、むしろ好んで、行くようにしてます」(30代・女性)
「なんとなく怖い」イメージを持たず、ぜひ現地を訪れてもらいたい。そう思っている場所は少なくないのだ。
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■風評被害の怖さ
1月23日に草津白根山が噴火し、客足が落ちていた草津温泉。温泉街に大きな影響はなかったとはいえ、やはり「怖い」と感じ、宿泊キャンセルが相次いだという。
そんなときに、同じ温泉地である大分・別府温泉が出した広告が話題になったのは、記憶に新しいはず。
「今は、別府行くより、草津行こうぜ」の文字が、力強い。
2月末に記者が草津温泉を訪れた時、湯もみショーには行列ができ、満室の宿もあった。しかし、やはり前に来たよりも人が少なく、例年より観光客が減っているのは事実だ。
もちろん、災害が起きた時に「本当に安全なのか」「今後、繰り返す恐れはないのか」調べることは大切。だが「なんとなく」のイメージで、せっかくの素敵な場所を訪れなくなってしまうのはもったいない。
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(文/しらべぇ編集部・たつき あつこ)
対象:全国20代~60代の男女1,357名(有効回答数)