収入が低いのは本人の努力が足りないだけ? 「転職すればいい」と厳しい声も
収入が低いのは頑張らなかった自分のせい? 「努力が足りない」と考えている人は…。
正社員、非正規雇用、フリーランス…さまざまな業種でも、共通の悩みといえば「収入」だ。「こんなに働いているのに給料が低い」「がんばっているはずなのに…」と嘆いている人は少なくないだろう。
しかし、一方でこういった悩みに対して「本人の努力が足りないだけ」という声も。
■「良くも悪くも自分の行動で決まる」
「自己責任」を訴える声もあるが、しらべぇ編集部は直接話を聞くことに。
「学校だって勉強次第で良い場所に行けて、資格だって自分の頑張りだけで取得できる。会社選びも妥協しなければいくらでも上を目指すことができるのに、収入が低いと悩むのは疑問です。だったら転職すればいいし、フリーランスでもいいし、環境を変える努力をすべき。
逆に、自己責任じゃなかったら、その人の努力はどういうかたちで還元されるのか。良くも悪くも自分の行動で決まると考えるべきです」(30代・男性)
「結婚して、そろそろ出産を考えたとき、ふと『このままじゃ家計がキツイ』と思い、妊娠をためらいます。今はふたりとも会社員なので問題ないですが、子供が生まれたときのことを考えると…。
正直言うともう少し給料の高いところに行くことも考えたいですが、行けるかわからないし、生活を崩してまでお金に依存したくはないので。とはいえ、今のままだと厳しいので難しい問題です」(20代・女性)
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■若い年代ほど厳しい
しらべぇ編集部は全国20〜60代の男女1,358名に「『収入が低い』という悩み」について調査したところ、約3割が「本人の努力が足りないだけだと思う」と回答した。
年代別に見ると2、30代で3割という結果に。若いこともあり、転職や資格取得からのキャリアアップなどの意識が高い人が他の年代にくらべて多いのかもしれない。さまざまなことにチャレンジしやすい年代ではあるが、それだけに「自己責任」と考えるということだろうか。
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■自分への自信が自己責任を生む?
また、「努力が足りない」と回答した人の特徴をまとめると…
もっとも多いのは「婚約破棄したことがある」という人で、半数を超えている。
また、「自分は出世できると思う」「容姿に自信がある」と答えた人の4割以上も、収入が低いと悩む人へ厳しい傾向があるようだ。出世、容姿など、自分に対する自信が、自己責任論者になりやすいのかもしれない。
何が起こるかわからないのが人生。ある日、突然会社を解雇されることや、会社ごとなくなってしまう場合だってある。「努力が足りない」と思うことによって、自分を鼓舞したり、成功を噛み締めたい気持ちはわかるが、あくまでも少数派であるため、あまり口に出さないほうがいいのかも。
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(文/しらべぇ編集部・シマウマ姉さん)
対象:全国20代~60代の男女1358名 (有効回答数)