多くの人が世界平和を願っているのに…なぜ争いはなくならないのか
多くの人が平和を願っている現代でも、世界のどこかで争いが繰り広げられている。
過去の大戦を教訓にし、今後はこのようなことが起きないように…と多くの人が願っている。しかしそれでも、争いはなくなることがないのが悲しいところだ。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,357名に「平和について」の調査を実施。
「世界平和を願っている」と答えた人は、全体で69.0%。多くの人が平和を願っているのだが…。
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■内戦のニュースに心を痛める
性年代別では、ほとんどの年代で女性が多い割合になっている。
また年代が上がるほど、平和を望む人が増えるのも印象的だ。
「戦争がある世界が、いいわけがない。平和を願うのは、当然のことだと思う」(30代・女性)
「内戦でなんの罪もない子供たちが犠牲になっているニュースを聞くと、いたたまれない気持ちになる。生まれる国によって、これほどまでに差が出るのは悲しい」(40代・女性)
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■不幸は望んでいないが平和を願ってもいない
20代男性が唯一、半数を下回っている。彼らはなぜ「平和でなくてもいい」と考えているのだろうか。
「不幸を望んでいるわけではないけど、いつも世界のことを考えてはいないから。『平和を願っている』って口でだけ言っても、偽善的な気もする」(20代・男性)
「自分のことで精一杯なため、そんな大きな部分まで目を向けられていない。周囲でさえ平和にできていないのに、そんな規模の大きなことを考えるのがおこがましい気がして…」(20代・男性)
悪くあって欲しいとの気持ちはないが、「そこまで考えるのが正しいのか?」と感じている人が多いようだ。ただそれでも、平和を願うことが大切だと主張する人も。
「偽善であっても、願うことが重要だと思う」(30代・男性)
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■なぜ戦争が終わらないのか
社会人と無職・家事手伝いを比べても、差はほとんどない。
社会的立場は違っても、平和を願う気持ちは変わらないのだ。それにしてもこれだけの人が世界平和を願っているのに、なぜ争いはなくならないのだろうか。
「イスラム過激派の人たちは、これが正しいと思って自爆テロを行なっている。価値観が違う人同士が、自分の正義を貫くために争い合っているからややこしい。
人の命を奪う行為をしている時点で、正しくはないのだけれど…」(30代・男性)
「戦争だけでなく会社でのトラブルも、考え方が違うのに無理に押し付け合うことで起こる場合がほとんど。
どちらも最初はいい方向にしたいと思っていたのに、こじれてしまうと憎み合うしかなくなる」(40代・女性)
お互いが正しいと思いながら争っているのだから、解決の糸口を見つけるのは難しい。しかし命を奪い合うことが正義ではないのは、確かなことである。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,357名 (有効回答数)