解決すべき「平成の宿題」とは? 池上彰が生活を揺るがす身近な危険を解説
オレオレ詐欺や仮想通貨、食品偽装など、池上彰が「平成の宿題」を改めて解説する
17日、政府は関係省庁幹部でつくる「新元号への円滑な移行に向けた関係省庁連絡会議」の初会合を開き、新元号の公表時期を改元される来年5月1日の、1か月前に想定していると発表した。
平成の終わりが刻々と近づく中、池上彰が「平成の宿題」をテーマにスタジオ解説をする『池上彰スペシャル!』(フジテレビ系)が、今夜7時57分から「金曜プレミアム」にて放送される。
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■テーマは「誕生したもの」「事件」「偽装」
池上が平成30年史に起きたさまざまなニュースを振り返りつつ、解決すべき「平成の宿題」について、わかりやすく解説するこのシリーズ。今回は3つのテーマを取り上げるという。
まず「平成で誕生したもの」として、池上が取り上げるのは仮想通貨。
取引によって、億万長者が続出しているが“仮想通貨は本当に通貨として通用するのか?”という疑問に、キプロス金融危機を振り返りながら、仮想通貨のメリットやデメリットを解説する。
続いて、「平成の事件」に関して、シニア世代を狙う最新オレオレ詐欺を特集。
70・80代の女性を中心に、その被害総額は去年200億を超えたという。巧妙化するその手口を紹介しつつ、ネットを悪用した犯罪・闇サイトなどへの対策を伝授する。
そして最後のテーマ「平成の偽装」については、食品偽装。
「食の安心・安全」といった言葉が多く語られるようになった昨今、食品表示法、産地表示の問題点を解説しながら、食中毒や異物混入などを防ぐために企業が取り入れた対応策を取材。“食の安全”をどう守るのか? “食の安全”から守られているのか? 考える内容となっている。
なお、番組の進行は、高島彩が担当。ゲストには尾木直樹、柴田理恵、陣内智則、千秋、優木まおみ、渡辺裕太が登場し、気になるポイントなどを池上に尋ねるという。
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■仮想通貨のポイントはセキュリティー
残りあと一年となった平成に、何ができるのか? を投げかける同番組。その収録後に、池上は今回取り上げる話題のひとつ「仮想通貨」について、こうコメントしている。
「弱肉強食の世界なので、国際的な決済に使われる、信頼を得たごく一部の仮想通貨が生き残っていくだろうと思います。
この先、さらにセキュリティーが確立されれば、通貨として完全に消えることはおそらくないでしょう。利用者は日本人が一番多いんですよ。利用者が少ないから激しく変動しますが、利用者が増えると安定してくるのだと思います」
しらべぇ編集部が、全国の20~60代の男女1,353名を対象に「仮想通貨の購入」について調査した結果、「購入したことがある」人はわずか4.4%。「購入したい」と考えている人を合わせた、「仮想通貨を購入する意向がある」割合でも18.8%に止まり、2割を下回る。
一方で、購入意向者の年収別データを抽出してみると、
年収に比例して上昇。日本人の平均給与所得である約420万円を超えた500万円以上では、3割を上回る結果となった。
池上が指摘するように、利用者が増えれば安定するとしても、まだまだハードルが高い印象の仮想通貨だが、変動が大きいからこそ投資対象としての醍醐味も。
その実態を知り、デメリットも理解した上で投資を検討するためにも、わかりやすい池上解説は良い機会になりそう。
また、仮想通貨に関する知識のほか、今を生きる私たちの身近な日常の中に潜む問題――詐欺事件や食の安全など、番組を通じて理解し、改めて考えることで、その被害を防げるのかもしれない。
放送日時:5月18日金曜日夜7時57分~9時55分
放送局:フジテレビ系
解説:池上彰
進行:高島彩
ゲスト:尾木直樹、柴田理恵、陣内智則、千秋、優木まおみ、渡辺裕太
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1,353名(有効回答数)