導入企業が増えるも賛否両論の「AI採用試験」 その利点は?
導入する企業も出始めているAIの採用試験。どう思うか聞いてみると…
6月に入り、そろそろ内定をもらった人も出始めている就職活動。しかし、まだまだ頑張っている学生も多いだろう。
書類を送り、面接をし…と進んでいく採用試験だが、企業によって基準が異なるだけに、受ける側が困惑してしまうこともある。
■AIが企業の採用試験を担当するケースも
そこで注目されているのが、人工知能・AIによる選考。人間が担当することで生まれる誤差や「贔屓」を防ぐことができるとして、エントリーシートの選考を中心に導入している企業も出始めているようだ。
また、面接についてもAIが担当するシステムが構築されている模様で、今後広がりを見せるのではないかとの声がある。
公正な選考が期待できる一方で、「機械に選ばれることになる」だけに、抵抗を感じる人も。
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■AIが採用試験をすることについてどう思う?
しらべぇ編集部では全国の20代~60代の男女1,348名に「AIによる採用試験」についてどう思うか、調査を実施。
結果、「いいと思う」と答えた人はわずか9.6%。「どちらかといえばいいと思う」が31.2%で、好意的に考えている人は40.8%。
一方、「あまりそうは思わない」が40.7%、「そう思わない」が18.4%で、否定的な意見を持つ人は59.1%。今回の調査では、AIが企業の採用試験を担当することについて抵抗を感じている人が多いことがわかった。
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■人より優れているポイントは?
否定的な考えを持つ人が多かった採用試験のAI化。しかし、企業が導入を始めているということは、当然利点もあるはず。
採用試験に関わっているというBさんに、優れているポイントを聞いてみた。
「基準が公正で一定であることが大きな利点だと思います。
人間が担当すると、出身大学や容姿、個人の好みで合否をつけることがどうしても出てくるため、不正も生まれる。本来合格の人を落としてしまう可能性もあります。人事部の仕事を減らせるのも、大きなメリットですね。
人間が公正でないとはいいませんが、AIは絶対にブレません。私はブレる人間よりAIのほうが良いと思います」
AIが企業の採用試験を行なう利点は、「公正でブレない」こと。どう見るかは人それぞれだが、「メリット」も確実に存在しているのは事実のようだ。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代の男女1,348名 (有効回答数)