新幹線殺傷事件に居合わせた芸人・桂ぽんぽ娘 ツイッターで「恐怖と悔しさ」を吐露
新幹線殺傷事件に居合わせた、桂ぽんぽ娘が『ちちんぷいぷい』に出演した。
9日夜に、新幹線の車内で起こった、22歳の男による殺傷事件。事件が起こったのと同じ新幹線に乗っていたという、落語家の桂ぽんぽ娘が、情報番組『ちちんぷいぷい』(毎日放送)に出演し、事件について語った。
■「密室が怖い」
新幹線には、新横浜から乗車したというぽんぽ娘。すると、乗車10分もしないうちに、隣の車両のほうから「ギャー」と悲鳴が聞こえてきたという。
「何だろう?」と思った、次の瞬間。ぽんぽ娘の車両に「ワー!」と人が流れ込んできたそうだ。何が起こっているのか、状況を判断できないままだが、「私も逃げなきゃ」と立ち上がったぽんぽ娘。そして、通路に血がべったりと付着しているのを目にしたという。
「密室が怖い」と、事件から2日経った今でも、そのおぞましい光景が頭に焼き付いて離れないというふうだった。
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■「唯一できる恩返し」
新幹線の前の車両で事件発生。
人が逃げてきて大パニック。
通路血まみれ。
犯人確保されて一安心。
まだ心臓バクバクしてる。
とてもこわい。
被害者の方が、
どうかご無事でいらっしゃいますように。— 桂ぽんぽ娘 (@katsuraponpoco) June 9, 2018
新横浜出発して。
10分もたたないうちに悲鳴きこえて。
雪崩みたいに人がきて。
でも逃げ場がなくて。
しゃがみこむしかできなかった。
小田原ついて
犯人出るまで生きた心地しなかった。
当たり前みたいに明日があるなんて。
思っちゃいけないんだ。
でも犯人本当に許せない。
— 桂ぽんぽ娘 (@katsuraponpoco) June 9, 2018
事件が起こったとき、ぽんぽ娘は、新幹線の車内の状況をツイッターに投稿し続けた。その真意として、ぽんぽ娘は…
「良いか悪いかは別にして、ツイッターに投稿していました。何もできなかった自分の無力さが情けなかったので。せめて私にできることは、なるべく自分の感情を入れずに事実あったことを喋っていくことが、唯一の被害にあって亡くなられた方の無念を晴らすために(できることだと思った)」
と、手を震わせ、涙声で話した。一緒の新幹線に乗り合わせたにもかかわらず、「何もできなかった」と悔しさをにじませる。事件について、事実を話すことが「被害者の方に唯一できる恩返し」と思うことで、自分の心の傷が少しだけ癒えるとも話した。