懇親会でぼっちになる人たち 「仕事で行ったなら話すべき」との批判も
家に帰って、反省会。
セミナーや勉強会では、終了後に懇親会が行なわれることが多い。しかし、全員が初対面の状況で交流を深めるのは、高いコミュニケーション能力がいる行為である。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,477名に「懇親会について」の調査を実施。
「懇親会で誰とも話さなかったことがある」と答えた人は16.3%で、全体では少ない割合に。懇親会で孤立している人が少数派となると、該当する人はさらに焦りそうだ。
■ひたすら料理を取り終わるのを待つ
性年代別では、20代男性が唯一3割を超える高い割合になっている。
若い男性は、初対面の人とコミュニケーションを取るのが苦手だと思っている人も多い。
「気づけば輪に入れずに、一人になっている。挨拶しなきゃ! って思うんだけど、知らない人に話しかけるのが怖くて」(20代・男性)
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■お金を払ってまで参加した勉強会で孤独に
プライベートで勉強会に来ている人たちは、懇親会のような場が得意な人たちが多いと思うかもしれない。しかし苦手だけど、勇気を出して来ている人もいるようだ。
「勉強会とか好きでよく行くけど、その後の交流会でいつも心が折れる。とりあえず話しかけてみるものの、その後が続かずに気まずい空気に…。
そんなことを数回繰り返して、家で反省するだけ。勉強会だけで帰ればいいんだろうけど、交流会でなにか収穫があるかと期待してしまって…」(20代・男性)
「自分で好き好んでお金を払いながら、毎回落ち込んで精神的にやられている。『どれだけMなんだよ』と、自分でも思う」(20代・男性)
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■業務で行く懇親会はPRするのが仕事との声も
業務で行くイベントでは、懇親会で会社をPRするまでが仕事だとの意見もある。
「業務で行ったイベントの場合には、懇親会こそが本番だと上司から口酸っぱく言われている。いっぱい名刺交換してこないと、『なにしに行ったんだ』って怒られるから…。
おかげで私も、その精神をすっかりと引き継いでいる。壁際で自社の仲間と会話して終わっている人たちは、『どういうつもりで来たんだろう』と思ってしまう」(30代・男性)
今は慣れない若い人たちに、「場数を踏めばコツがつかめる」とのアドバイスも。
「場数を踏めば、慣れてくると思う。私も若い頃は、なにを話していいかわからなかった。何度も参加しているうちに、仕事内容を聞き出して話を広めていくなどのパターンをつかんだ。
周囲の様子を見て、どんなことを話しているのか研究してみるといい」(40代・男性)
人見知りの人たちにはかなりつらい状況だが、これも仕事だと割り切るべきなのだろうか…。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の懇親会・交流会に参加したことがある男女713名(有効回答数)