「そういうとこだぞ」は無責任極まりない卑劣な言葉? 猛烈な批判に共感
理由を言語化せず、相手を否定する姿勢に厳しい声の人々。
相手の非を指摘するためには、明確な理由や、場合によっては代替策が必要となる。つまり、なんとなくの気分で簡単に否定してはいけないということだが、悪気なく習慣的にそうしてしまう人が世の中には少なくないから厄介だ。
とあるエントリーが「はてな匿名ダイアリー」に投稿され、注目を集めている。
■「そういうとこだぞ」に大激怒
「◯◯、そういうとこだぞ」という言葉が大嫌いだと語る投稿者。というのも、この言葉は「何の具体的も根拠もない状態で、当然分かってるよな? という同調圧力を生むことができる」からだ。
また、この言葉が批判の文脈で使用されるとさらにタチが悪いと、投稿者は主張。「具体的に書かれていないが故に、対象となるものの全てをお手軽に侮蔑することが可能となる」からだ。また、具体的な理由を述べていないため、発言の責任を逃れることも可能だという。
そして投稿者は「何かの批判でこの劣悪な言葉を使うとイジメにしかならない」と延べ、「とっとと廃れろ!」と締めくくったのだった。
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■共感の声殺到
この投稿に対し、他のネットユーザーからは共感の声が相次ぐことに。
・わかる。これが有効な場面はあるだろうけど、簡単に相手の反論を封殺できすぎる。「いいわけするな」「アピールうざい」とかに通じるものを感じる
・すごい共感できる(笑)
・「俺は常識人の多数派であり正しい者だが、お前は非常識な少数派なので間違っているゾ」とマウントを取るだけの定型句で、それ以外に役立つ機能は期待できない
・本当に。上から目線で断罪しようとするくせに、明確に言いたいことを言語化せずに自分への批判をかわそうとする感じが
・これに限らず、「相手の反応を論拠に援用するリアクティブな機能性言説」はクソなことが多い。有り体に言って議論のルール違反で論理性なき「ハメ技」に堕してることが多い
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■パワハラ上司に多い行動
「そういうとこだぞ!」「だからお前はダメなんだ」などの曖昧な言葉で否定し、相手が不安になり、自信を失ったところで「でも俺の言うこと聞いていれば大丈夫だ」とつけ入るのは、パワハラやマルチ商法の勧誘で用いられる典型的な手法だ。
一度仕組みを理解すれば回避できるようになるものだが、人生経験が少ないうちや、社会人になりたてのうちは跳ね返すのがなかなか難しい。だからこそ、周囲との連帯が大事になる。
なお、しらべぇ編集部が以前行なった「上司の発言が指導ではなくパワハラだと思ったことがある人」の調査では、約5割の人が該当。
具体的な説明がないままの人格否定、将来性や才能の否定は、許される行為ではない。そういう相手からはなるだけ離れることをオススメしたい。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)