「今まで吸ってたのに」「吐き気が…」 禁煙経験者の6割「タバコは臭い」
「タバコはやっぱり臭い」 調査で、禁煙者の6割が「タバコや喫煙者を臭く感じる」ことがわかった。
喫煙にさまざまな健康への害があるのはもはや周知の事実だが、非喫煙者にとっては「臭い」も悩みのタネだ。
ルールを守り、喫煙室でタバコを吸ってくれるマナーのいい喫煙者であっても、喫煙後しばらくはタバコの残り香がどうしてもしてしまい、敏感な非喫煙者だとそれが気になる。しかし、ルールを守ってくれている手前、なにか言うのもはばかられて…。
タバコに限らず、臭いというのは自分自身ではなかなか感じられないもの。しかし、喫煙者もタバコをやめると、途端に臭いを感じるようになるという。しらべぇでは、この割合について調査を行なった。
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■禁煙者の6割が「タバコはやっぱり臭い」
しらべぇ編集部が全国の20~60代の禁煙経験者の男女270名に調査を行なったところ、「禁煙して、タバコや喫煙者を臭いと思うようになった」と答えた人は全体の58.2%。6割に迫る結果となった。
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■既婚のほうが禁煙すると臭いに厳しく?
既婚未婚別比較では、既婚者のほうが禁煙後、臭いに敏感になっていることが判明。未婚者に比べて10ポイントほど数値が高かったのだ。
家族がいることで「自分、気づいてなかったけど臭かったんだなあ」と思いが強くなるのだろうか。
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■禁煙後、嫌煙家になるとさらに厳しく
また、嫌煙家とそれ以外で比較すると、嫌煙家の8割が「臭いと思うようになった」と回答。喫煙者だったときがあるからこそ、禁煙して嫌煙家になると、臭いに敏感になった可能性がある。
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■禁煙者のリアルな声「吐き気すら」「迷惑かけてた」
取材班は、禁煙に成功した人に話を聞いてみた。
「昔は毎日最低1箱吸っていましたが、子供ができたのを機に禁煙。すると、途端に臭いに敏感になりました。以前はそんなに気にならなかったのに、ヘビースモーカーの上司の吐く息はまるで汚物のような感じ。吐き気すら感じるようになりましたね」(男性・30代)
「若手社員の頃、喫煙ルームで先輩や上司と話したくて本格的に吸うようになりました。学生の頃は飲み会で人のをもらう程度だったんで、自分が一日にタバコ休憩を何度もするような、立派な喫煙者になるとは思ってなかったんですね。
それから10年たち、会社を独立することに。同時期に付き合い始めた年下の女性が大のタバコ嫌いで、『辞めたら付き合ってあげる』と言われて禁煙しました。タバコミュニケーション(笑)もしなくていいようになったし、いい機会だと思って辞めたんですが…
三ヶ月もすれば臭いを感じるようになり、辞めて2年経つ今では居酒屋に行くのも辛いように。彼女に感謝するとともに、周囲の人に不快な思いをさせてた、迷惑かけてたのかなあ…って感じたりしますね」(男性・30代)
先日、奈良県生駒市が、喫煙した職員に対して「45分間、エレベーターの利用を禁止」とする受動喫煙対策を4月から導入したことが話題になった。
これは喫煙後の室内や服、息などから検出される、残留タバコ成分に接触することで生じる「三次喫煙」対策の一環で、この施策には賛否両論あったものの、非喫煙者からは「臭いの面でも助かる」という声が少なからず聞かれていた。
副流煙によって、周囲の人間の健康を損ねないのは最低限の話。喫煙者と非喫煙者が共存していくには、今後お互いにさらに細やかな気遣いが求められていくことだろう。「臭いケア」はある意味、その出発点かもしれない。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の禁煙経験者の男女270名(有効回答数)