「大迫半端ないって!」で注目の高校サッカー 関心度はどのくらい?
大迫勇也・本田圭佑・岡崎慎司などを排出した高校サッカー。興味を持つ人は…?
予想外ともいえる日本の快進撃で盛り上がるサッカーワールドカップ。コロンビア戦で決勝ゴールを決め、続くセネガル戦でも果敢にゴールを狙い続けたのが、現在ドイツのブンデスリーガ、ヴェルダー・ブレーメンに所属する大迫勇也選手だ。
香川真司・本田圭佑両選手と比較すると、非サッカーファンの知名度は高くなかったが、今回の活躍で、一気にその前が知れ渡った。
■「大迫半端ないって」の流行
大迫選手の活躍で盛んにTwitterなどで叫ばれているのが「大迫半端ないって!」というワード。
これは、彼が鹿児島城西高時代に全国高校サッカー選手権で対戦した、滝川第二高の相手キャプテンが
「大迫半端ないって。あいつ半端ないって。後ろ向きのボールめっちゃトラップするもん。そんなん出来ひんやん普通」
と、号泣しながら言った言葉だ。この様子はファンの間ではもともと有名だったが、ワールドカップでの大迫の活躍と共にフレーズが拡散された。
その様子に「高校サッカーって良いな」など、興味を持つ人もでたようだ。なお、岡崎慎司選手は滝川第二高サッカー部の出身である。
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■高校サッカーに興味を持つ人は?
野球の甲子園と比較すると、いまいち認知のないイメージがある高校サッカー。興味を持っている人は、どれくらいいるのだろうか。
しらべぇ編集部では全国の20代~60代の男女1,344名に調査を実施。
結果、「興味がある」と答えた人はわずか15.8%。84.2%の人が興味を持っていないことことがわかった。
日本テレビ系列で毎年放送され、大物を排出している大会としては、かなり寂しい割合だろう。サッカーファンには少々驚きの数字かもしれない。
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■なぜ注目度が低いのか
なぜ高校サッカーは野球と比較すると注目度が低いのか。サッカーに詳しいNさんに聞いてみた。
「Jリーグ発足以降、有力な高校生はプロが運営するユースチームに入ってプレーすることが多くなったことが理由のひとつかと思います。
あとは、開催されるのが12月末から1月で、慌ただしい時期と重なってることも大きいかも。サッカーも天皇杯がかぶっているし、箱根駅伝や高校ラグビーなどもある。興味のない層がわざわざ見ようと思わないですよね。
ただ、大迫勇也や本田圭佑など、当時注目されていなくても、高校サッカーをきっかけにプロになる選手も多い。それに純粋に良い試合が多いので、ファンとしては見逃せないですね」
大迫勇也の活躍で注目が集まっている高校サッカー。開催時期はまだ先だが、ワールドカップを楽しみつつ、「高校サッカー」にも興味を持ってみては。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代の男女1.344名(有効回答数)