アメリカにとってより重要なのは日本か中国か? 米国人の中でも意外な男女差が

米国にとって最大の貿易相手国である中国、日米同盟を結ぶ日本。どちらが大切と思われているのか。

2018/07/16 15:30


アメリカ・ホワイトハウス

米国・トランプ大統領による保護主義的な関税政策が、波紋を拡げている。2017年、米国の貿易赤字は7961億ドル。そのうち47%の3752億ドルを中国が占める。日本への貿易赤字は、3位で688億ドルだ。

中国に対しては制裁的な関税が発動され、中国による報復措置も注目を集めているが、これは言い換えれば両国の経済が深く依存し合っていることの証でもある。



■安全保障では日米同盟が要

「米中貿易戦争」とも呼ばれる現在、13日には米国海軍のイージス駆逐艦2隻が、11年ぶりに台湾海峡を通過したことも報じられた。中国の海洋進出、とくに東シナ海や南シナ海に勢力を拡大しようとする動きに対しては、日米同盟と在日米軍が備えとなっている。

成長を続ける中国と60年近く同盟関係を結ぶ日本、現在の米国はどちらをより重要なパートナーと認識しているのだろうか。

しらべぇ編集部は、海外80ヶ国の生活者アンケートサービスを提供するSyno Japanと共同で、米国に住む10代〜60代の男女1,017名を対象に調査を実施した。


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■日中への評価はほぼ同率


米国人

全体では、日本のほうが重要と考える人は33.6%、中国を選んだ人は32.7%とほぼ誤差の範囲で並んだ。なお、もっとも多い回答は、「どちらも重要でない」で、大きく三等分される結果となった。

「日米安保があるから、もし日中間で紛争が起きても米軍が守ってくれる」と考える人は、多いだろう。たしかに条約上ではそうだとしても、米国の国民感情とは必ずしも一致しないリスクを想定しておいたほうがよさそうだ。


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■男性は日本支持、一方で女性は…

今回の調査は、男女でまったく異なる結果となった。

米国人

男性は、「日本がより重要」と答えた人が4割を超え、中国が3割強、「どちらも重要でない」は3割を切った。しかし、女性でもっとも多かった回答は、「どちらも重要でない」で4割。中国が2位で続き、日本は3割を下回って最下位となっている。

男女で日中の支持が逆転していることは、ひとつの傾向として覚えておきたい。

【調査概要】

・方法:インターネットリサーチ

・期間:2018年6月21日〜22日

・対象:14歳〜60代の米国在住の男女1,017名

Syno Japan

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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

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