『まんが日本昔ばなし』語り手・常田富士男さん死去 「今も耳に残る」と哀悼の声
『まんが日本昔ばなし』の語り手などで知られる俳優・常田富士男さんが死去
「むか~し、むかしの、ことじゃったぁ」のフレーズでお馴染み『まんが日本昔ばなし』(TBS系)の語り手を務めた俳優・常田富士男さんが、18日に脳出血のため亡くなっていたことが報じられた。81歳だった。
映画やドラマ、アニメ作品など、多くの名作を「名脇役」として支えてきた名優の訃報に、悲しみの声が広がっている。
■脳出血のため81歳で死去
報道によると、常田さんは今月18日に脳出血のため都内の病院で死去。葬儀や告別式は近親者のみで行われるという。
常田さんは高校卒業後に劇団民藝の養成所に入所。黒澤明監督の『天国と地獄』『赤ひげ』に出演した他、その後も大河ドラマや映画『楢山節考』や『ビルマの竪琴』などで味のある深い演技を披露した。
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■多くのアニメ作品で語り手や声優も
また、常田さんは声優やナレーターとしても多くの作品に携わってきたことでも知られている。
1975年から94年まで放送された『まんが日本昔ばなし』では、「むか~し、むかしの、ことじゃったぁ」のフレーズがお茶の間に浸透。優しく温かみのある語り口調で様々な日本昔話を子供たちに届けた。
また、スタジオジブリ作品『天空の城ラピュタ』では、主人公たちが洞窟の中で出会うポムじいさん役を熱演。物語の鍵を握る神秘的なシーンは、同作の名シーンの1つである。