「いやもう、死んでるし」 自分のいない世界に興味がない人たち
自分が無事に、人生を全うできれば…
少子高齢化や地球温暖化など、未来への課題は山積みである。しかし、自分がすでにいなくなる世界について、そこまで深く考えていない人も多くいるだろう。
しらべぇ編集部では全国20〜60代の男女1,363名を対象に、「未来について」の調査を実施。
「自分がいなくなった後の世界がどうなっても、知ったことではないと思う」と答えた人は、全体で45.3%。半数近くの人は、自分のいない世界のことは考えていないのだ。
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■文明の力に頼る毎日
年代や性別でも大きく変わることはなく、どの層でも半数近くは自分の死後の地球について考えてはいないようだ。
一度便利な生活を覚えると、戻れないとの意見も。
「地球環境のことを考えたなら、人間が文明を手放すくらいのことをする必要がある。しかしそんな気配は一切なく、さらに進化したものを作ろうとしている。
僕も文明の力に頼り切った生活をしているし、環境破壊の一端を担っていることは否めない」(30代・男性)
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■年金の将来が不安
年金への不安は、多くの人が抱いている。
「私が年金ももらえる頃には、さらに年齢が引き上げられたり受給額が下がったりすると思う。さらに若い子たちが老いる頃には、もっと悲惨な状況になってそう。
そうは思いながらも、『自分がもらうようになるまでは、できるだけ金額が減らないように』って考えちゃうところがある。
自分のことを一番に考えるのは、当たり前の気持ちでしょ」(40代・女性)
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■子供ができると考えが変わる場合も
未婚者よりも、既婚者の割合が少なくなっている。
特に子供ができると、考えが大きく変わるようだ。
「私も独身の頃は自分のことしか考えていなかったけど、結婚して子供ができてからは考えが変わった。せめてこの子が生きているうちは、穏やかな時代であって欲しいと思う。
さらに孫ができたら『この子が生きているうちは…』って同じように思うだろうから、こうやって将来に繋がっていくのかも」(30代・女性)
生涯独身率も上がり続ける現代では、「子供が生きているうちは…」と考える人も減る。長期的な問題に目を向ける人も、どんどん少なくなりそうだ。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,363名(有効回答数)