救急車・消防車が近くに停まったら見に行きたい? 中高年になぜか野次馬が多いわけ
気になって、じっとしてられない。
大きな音で響き渡るサイレン。その音がすぐ近くで止まったら、『近所でなにかあったのかも』と気になるだろう。中には気になりすぎて、わざわざ見に行く人もいるほどだ。
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■若者は関心がない
しらべぇ編集部では全国20〜60代の男女1,363名を対象に、「野次馬について」の調査を実施。
「救急車・消防車が家の近くに止まったら、外に見に行くほうだ」と答えた人は全体で30.7%と、やはり一定数いることが判明したのだ。
性年代別では、男女共に年代が上がるほど割合が増えている。
若い人たちは、救急車や消防車が停まっても関心がない。
「周囲で何か起きても自分にはまったく関係のないこと。だから、家の横が燃えているくらいにならないと興味がない。わざわざ、外に出るほうが面倒だし」(20代・男性)
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■小さい頃に交通事故を見てトラウマ
50代から60代で割合が増えているのは、まだ近所付き合いが残っている時代を生きたのも大きく影響しているだろう。
「まだ小さい頃にすぐ近くの道路で交通事故があり、親に連れられて見に行った。野次馬だらけの中に、流血している女性が運ばれるのが見えたのを今でも覚えている。
今でもたまに思い出すくらいのトラウマになっているし、そんなところに子供を連れて行く神経がわからない」(30代・女性)
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■娯楽が少ない時代の緊急車両
表現は良くないが、娯楽の一つだったのではとの意見もある。
「テレビくらいしか娯楽のなかった時代には、緊急車両が近くで停まるって大イベントだったのかも。今はネットで簡単に衝撃映像が観られるから、若い子たちは救急車や消防車くらいでは反応しないんだと思う」(30代・男性)
ただ野次馬として集まることに対して、批判的な意見を持つ人も多い。
「今の時代の野次馬は、スマホで動画を撮るから怖い。それがスクープ動画になることもあるけれど、ただ倒れただけで勝手に撮影して当人に無許可でSNSにアップするのはちょっと…。
自分が同じ立場に置かれたときにどう思うかよく考えて行動したら、野次馬なんてできないはず」(40代・男性)
野次馬になるのではなく、命を救う努力をできるようにしたいものである。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,363名(有効回答数)