好きな曲を聴くだけで認知症を予防? 茂木健一郎「脳にとって音楽は食べ物」

『梅沢富美男のズバッと聞きます!』に、脳科学者の茂木健一郎氏が出演した。

2018/11/22 09:00


茂木健一郎
(画像提供:『梅沢富美男のズバッと聞きます!』(C)フジテレビ

21日放送の『梅沢富美男のズバッと聞きます!』(フジテレビ・関西テレビ系)に、脳科学者の茂木健一郎氏が出演。音楽にまつわる最新の脳科学研究について解説した。


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■脳を活性化するのは「その人の好きな音楽」

脳を活性化する音楽ジャンルというと、一般的にはモーツァルトなどのクラシック音楽を思い浮かべる人が少なくないだろう。しかし、「最近の研究で意外なことがわかってきている」と茂木氏は切り出す。

「自分の好きな曲を聴く。これが一番、脳科学的にはいい」と断言した。つまり、「特定のジャンルが人類一般に有用である」という発想自体がズレており、効果的な音楽ジャンルは個人個人で違うということだ。

ロックが好きな人にはロックが、ジャズが好きな人にはジャズが最も適している。もちろん、クラシックが好きな人ならクラシックが効果的ということになる。決して、クラシックが無意味だという話ではない。


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■脳にとって音楽は食べ物

(画像提供:『梅沢富美男のズバッと聞きます!』(C)フジテレビ)

好きな曲を聴くことでドーパミンが分泌され、神経細胞のシナプス結合が強化される。その結果、脳が活性化するのだという。茂木氏は「脳にとって音楽は食べ物なんですよ」と独特の表現でその重要性を説く。

「脳の報酬系は本来、おいしい食べ物を食べたときとか、生きるために必要な刺激に対してのみ働くんです。音楽は空気が振動しているだけで、聴いてお腹いっぱいにはならないのに、脳はまるで食べ物みたいに喜んでるんです」と述べた。

「実利的な意味ではなんの役にも立たない」と言われがちな音楽であるが、脳科学的には「食」に匹敵するほど「役に立って」いる。となれば、音楽ファンたちは当然黙っていなかった。

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■認知症の予防にも効果
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