電車の中吊り広告はただの飾り? むしろ2人に1人が積極的にチェックしていることが判明
電車内を賑わす中吊り広告。秀逸なPRに思わず見入ってしまうことも…
電車の中を賑わせている、電車広告。「読書」「スマホチェック」と様々な過ごし方をする中で、思わずチェックしてしまう人もいるだろう。
中でも一際目を引くのが、通路頭上に掲載される中吊り広告だが、一体世の人はどれだけ見ているのだろうか。
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■2人に1人が中吊り広告チェック
しらべぇ編集部は、全国20〜60代男女1,537名を対象に「電車について」の調査を実施。その結果、全体の43.3%が「中吊り広告をよく見るほうだ」と回答。
なお、男性42.7%に対して、女性は44.0%とやや女性に多いようだ。
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■若い世代はスマホに夢中
さらに、この調査結果を男女・年代別に見るとある特徴が見受けられた。
割合がもっとも高かったのは、60代男性で55.1%と突出している。40代女性が49.4%、30代女性45.3%と続く。一方で、もっとも低いのは男女ともに20代であり、平均を大きく下回っている。また、40代を境に男女比が逆転していることも特徴的だ。
若い世代では、SNSやゲーム、ネットニュースのチェックなど、手元のスマホに夢中になり、中吊り広告を目にする機会が少ないのだろう。
それでも、ほとんどの世代で2人に1人は思わず中吊り広告をチェックしていると考えるとなかなかの数字である。
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■「アイディアに繋がる」「手元が動かせない」
では、なぜ中吊り広告を見てしまうのか、実際に話を聞くと…
「満員電車で手元が動かせないから、必然と広告に目が行ってしまう」(40代男性)
「大好きな芸能人が起用されていることがあるから、つい頭上をキョロキョロしてしまう」(20代女性)
「中吊り広告の表現や言葉に感心させられることがある。アイディアに繋がることもあるので電車に乗ったら必ずチェックしてる」(50代男性)
「中吊り広告の内容に笑わせられ、元気をもらうことがあるから見ちゃうんだよね…」(30代女性)
「一昔前は本の紹介がたくさん掲載されていたので、それを参考に書店で本を買っていた」(60代男性)
ただの広告として目にするのではなく、情報やアイディアの一つとして中吊り広告をチェックしている人も多いようだ。
また、近年では中吊り広告のバリエーションも増え、寝具メーカーの東京西川では、本物の羽毛布団を中吊り広告として掲載し、その斬新な発想にネット上がざわついていた。
なにこの中吊り広告羽毛布団 pic.twitter.com/t1MOF6U5rk
— 佐々木亮(ささりょー) (@sasaryou) November 25, 2018
実際に、羽毛布団の肌触りを体感でき、見かけたり、触れた人が思わず笑顔になれる新しい広告スタイルに感心した利用者も多いようだ。
普段何気なく乗っている通勤電車の時間。スマホを見ることも過ごし方の一つだと思うが、たまには頭上にある工夫を凝らした広告をチェックして見てはいかがだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代男女1,537名(有効回答数)