2つ以上の仕事を同時にこなせる? 経営者・自営業では自称「マルチタスカー」続出か
「パラレルワーク」「副業制度」など、一つの職場に留まらず働く人が増えているが…
働き方は変化し、一つの業務に専念する「職人気質」よりも、複数の業務を同時にこなす「マルチタスク」を求められる時代となった。
また、「パラレルワーカー」「副業」といった考え方が浸透し、一つの職場にこだわらず、複数の仕事を同時にこなしている人も少なくないだろう。
■約4人に1人の割合で…
しらべぇ編集部は、全国20~60代の男女1,664名を対象に調査を実施。その結果全体の、24.8%が「自分は2つ以上の仕事を両立できると思う」と回答した。
なお、男性25.2%、女性24.3%とやや男性に、二刀流が多いようだ。
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■男性の高齢層でマルチタスク率上昇
さらにこの調査結果を男女・年代別に見ていくと…
ほとんどの世代で男性の割合が上回っており、もっとも高いのは60代男性で35.1%と突出している。続く50代男性も30.6%と全体平均を大きく上回った。
また、女性は年代が上がるに連れ順当に割合が高くなっているが、一方の男性陣は40代で1割代に落ち込みV字型のグラフになっていることが特徴的だ。
長く会社に勤めると、その分ジョブローテーションの機会が増え業務に関する知識の幅が広がる。加えて昇格すると職場での立ち位置も代わり、任される仕事の量も雪だるま式に増えていく。
また、年齢を重ねると自治会、スポーツ少年団など、仕事以外の活動でも責任ある立場を任されることもあるだろう。人生経験が豊富になるとマルチタスクになっていくのかもしれない。
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■トップに立つと両立させることが増えるのか
この、「自分は二つの仕事を両立できる」と回答した割合を、年収・職業別に振り分けると興味深い傾向も明らかに。まずは、年収別に見ていくと…
年収が上がるにつれて割合が増加し、もっとも高いのは700〜1000万円層で35.3%。しかし、1000万円を越えると26.9%と極端に割合が落ち込んでいることが特徴的だ。
ある程度収入を得るようになると、専門的な分野はその道のプロに任せるようになり、自身は一つの仕事に専念するようになるということだろうか。 では、職業別に見てみるとどうだろうか…
自分はマルチタスクだと自認している割合がもっとも高いのは、経営者層で42.9%。
会社のかじ取り役ということもあり、多方面から仕事が入ってくるため日常的に多くのタスクを抱えているだろう。そのため、知識・技術・経験をフル稼働させ対応する必要があり、自ずとマルチタスクになってしまうのだろう。
また、個人事業主やフリーランスといった自営業・自由業層が同じく4割台で続いている。個人の裁量で仕事の良し悪しが決まる。経営・営業・経理とすべてをこなすことも多くマルチタスクをせざる得ないのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1664名 (有効回答数)