日本は子育てしやすい国だと思う? 世代間では大きな差も…
「ワンオペ育児」なる言葉も誕生し、核家族化や共働き世帯の増加などに伴い、子育て環境の様々な問題が取り沙汰されている昨今。「日本は子育てがしやすい」と感じている人は、どのくらいいるのだろうか
待機児童問題や「ワンオペ育児」など、多くの子育て世帯が様々な問題に直面している。
日本は自治体によって子育て支援の特徴が異なり、支援が充実した地域もあれば、まだまだ課題が多い地域もあるようだ。では、「日本は子育てしやすい国だと思う」と感じている人は実際どのくらいいるのだろうか。
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■男性のほうが少し高い割合に
しらべぇ編集部は、全国10〜60代の男女1,732名を対象に調査を実施。その結果、全体の27.0%が「日本は子育てしやすい国だと思う」と回答した。
約3割近くの人が、日本は子育てしやすいと感じているようだ。男女別に見てみると、男性が28.4%、女性が25.7%と男性のほうが2.7ポイント高い結果に。
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■若い世代からは厳しい声
さらに男女年代別で見てみると
60代男性が最も高く40.3%、対して最も低かったのが20代男性で18.7%と、世代間で大きな差が見られる結果に。
昔は近所付き合いも多く、「地域で子供を育てる」という傾向が見られたが、最近では希薄になりつつあり、孤独な育児環境は大きな問題になっている。
また、共働き世帯の急増により、待機児童問題が深刻化している地域も少なくない。
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■「子育てしやさ」最も実感している地域は…
また地域別に見てみると、興味深い傾向が判明。
四国が38.5%で1位、北関東が37.5%で2位となった。四国と北関東に住む人は、子育てをしやすいと感じている人が多い傾向にあるようだ。
深刻な少子化問題に直面している日本。今後より多くの人が「子育てしやすい」と思える環境が整えられることを願いたい。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の男女1732名(有効回答数)