「腹の虫」ってなに? チコちゃんの回答に「どんな虫だよ」と困惑の声も相次ぐ
『チコちゃんに叱られる』で「腹の虫がおさまらない」の虫の正体を解説 その答えに困惑の声相次ぐ
10日に放送された『チコちゃんに叱られる』(NHK)で、扱われたテーマのひとつ、「腹の虫がおさまらない」のむしってなんの虫?の調査結果が、ネットで話題となった。何気なく使う言葉だが、虫について疑問に思ったことがある人もいるのではないだろうか。
■「こんな虫」とイラスト
テーマに対するチコちゃんの気になる回答は、「こんな虫」とイラストを出した。そのイラストは戦国時代の医学書に描かれていたもののようだ。
大昔、平安時代に遡ると病気は「鬼」が原因であると言われていた。当時の『医心方』という医学の書物にも多くの鬼という文字が記されている。
当時の医学は立場が弱く、病気の治療は宗教頼みだったようだ。そのため、病気の治療は「体から鬼を追い払う祈祷」が主流だったと解説。
当時の医者は、自分たちの立場を良くするため、病気を「宗教の力でしか倒せない鬼ではなく、医者でも退治することもできる虫が原因である」という考えを広めたようだ。
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■病気以外も「虫」のせいに
それと同時に病気以外の心情の変化も虫のせいと言われるようになった。多くの病気に対し、それに対応する虫がいると考えられており、戦国時代に考えられた虫は63種類だったという。
番組では、現在でいうと肝臓病にあたる「ちょうまん」や尿管結石の「こしぬけのむし」、酒の飲み過ぎによって現れる「おおざけのむし」が紹介された。
心情の変化も虫が原因であると考えられていたことから「腹の虫が収まらない」「虫の居所が悪い」といった慣用句が生まれたと締めくくった。