先天性四肢欠損症の女性、幼少期に姉が両親に一言 「涙が出ました」
「車いすアーティスト」の佐野有美さんがブログを更新。先天性四肢欠損症の彼女の誕生後、大きなショックを受ける両親に3歳年上の姉が放った言葉とは。
幼い子供は正直だ。だからこそときにとんでもないことを言うし、逆に胸を打つ、素敵な言葉をくれることもある。
「車いすアーティスト」として活躍し、近頃ではそのブログが話題の詩人・佐野有美(あみ)さんのブログ記事が注目を集めている。
■幼い姉が両親に放った言葉
先天性四肢欠損症で、生まれつき両腕と右足がない佐野さん。高校在学中はチアリーディング部に所属し、「車いすのチアリーダー」として話題になったと言えば、思い出す人も多いだろう。最近では講演活動も盛んに行なっている。
この日、佐野さんは「姉が居てくれること」というタイトルを更新。3歳年上で、現在は看護師として働いている姉について綴る。
「私が障害を持って生まれてきたこと」に両親が大きなショックを受けたことを明かす佐野さん。そんなあるとき、まだ幼かった姉が両親に向かって「私大きくなったら看護婦さんになる。看護婦さんになって有美の病気を治してあげる」と言ったという。
残念ながら当時の記憶は姉にはないそうだが、その言葉を聞いて両親はとても大きな勇気をもらうことになったそうだ。
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■姉妹のありがたさを感じる
「小さい頃は周りから好奇の目で見られる私を守ってくれていた姉」と述べる佐野さんだが、ケンカになったり、我慢させてしまうこともあったという。
しかし、大人になって姉が車の免許を取得した際には「1番初めは有美を助手席に座らせたい」とドライブに連れて行ってくれることに。それは、佐野さんにとってとても嬉しい行動で、今でも「何かあると相談し合ったり恋話もしたり」するそうだ。
そして、佐野さんは「姉妹や兄弟って色々あるけど、大人になって改めて存在の大きさや大切さを感じるんですよね」と述べ、「姉が居てくれてよかったです」とまとめたのだった。
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■「涙が出ました」
姉妹愛を感じさせる今回のエピソード。読者からは「涙が出ました」という声のほか、同じような体験を持つ親からのコメントが確認できる。
「涙が出ました。人生、厳しいですが頑張って下さいね」
「涙がでちゃいました。娘が病気になって、下の子が、お姉ちゃんばっかり大切にされてるって言ったんです。そんなつもりはなかったのですが、どうしても手がかかる分そう思ってしまうのも仕方ないと思います。とてもお姉ちゃん大好きの下の子です。いつも優しいけど、我慢もしているのですよね。いつか、有美さんのような姉妹になってほしいです」
家族愛に満ちた記事内容が、アメブロで大きな人気を誇る佐野さん。彼女が素敵なのは、一番身近にいる人たちが素敵だからなのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・倉本薫子)