高速道で後部座席から男性が飛び降り死亡 「法定速度を守り車間距離を保っていれば…」
新東名高速道で車の後部座席から男性が飛び降り死亡
14日午後8時49分ごろ、浜松市浜北区根堅の新東名高速道上り線で、走行中の乗用車から男性が転落した。しらべぇ取材班は、静岡県警などから話を聞いた。
■「後ろに乗っていた人が落ちた」
県警によると、事故が起きたのは新東名高速道路上り線184.8キロポスト付近。乗用車には運転手を含め3人が乗っていて、男性は後部座席から道路に落ちたとみられる。
同乗者が「後ろに乗っていた人が飛び降りた」と通報したという。現場は片側3車線で、男性は中央の車線上に倒れていた。
浜松市消防局は、通報を受け救急車1台、ドクターカー1台、タンク車1台を出動させて救助にあたったが、医師が現場で男性の死亡を確認。警察は、落ちた人物が後続車と衝突したものと見て、詳しい事故の状況を捜査している。
警察の現場検証のため、浜松いなさジャンクション-浜松浜北インターチェンジ間が午後9時から一時通行止めになった。
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■落下させた者は損害賠償責任
国土交通省によると、高速道路上で動物がひかれた事故件数は、2018年度に4.7万件あったという。また、落下物の処理件数は、34.2万件にのぼった。
その内訳は、プラスチック・布・ビニール類が一番多く、続いて自動車部品類(タイヤを含む)、木材類などとなっている。なお、自動車を運転する場合、道路交通法上の積載物転落等防止義務が定められている。
高速道路の落下物によって起きた事故の過失割合について、判例では後続車(被害者):先行車(落下させた者)の基本の過失割合を、40:60としている。
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■十分な車間距離を
新東名高速道を管理するネクスコ中日本は、取材に対して、「このような事故に巻き込まれないように、法定速度の厳守。さらに十分な車間距離を取ってほしい。80キロ走行の場合は80メートル、100キロ走行は100メートルの車間を取ることが望ましい」と話した。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)