餅の事故は高齢者だけ? 若者も「ゼロではない」と警鐘も
毎年のように目にする高齢者の餅を喉に詰まらせる事故。若者に目を向けてみると…。
日本の正月に欠かせない食べ物は「お餅」。お雑煮はもちろん、おしるこ、磯辺巻き、鍋の具など便利な食材だ。しかし、毎年のように「餅をのどに詰まらせて…」との報道が見られる。
■多くは高齢者だが…
餅を喉に詰まらせると聞くと、一般的にも高齢者の事故と連想する人が多いだろう。実際、東京消防庁の資料によると14年から19年間の5年間で餅などをのどに詰まらせて救急搬送されたのは全体で482人。9割以上が高齢者だ。
過去5年間で徐々に数を減らしてはいる。14年に65歳以上で搬送されたのは103人だったが18年には71人まで数を減らしている。しかし世代を分けるとそうとも言えない年代がある。
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■一定若い世代にも…
それが64歳以下の若い世代だ。14年には9件だったが翌15年が11件、16年には13件と増加。18年には5件まで減ったが、一定数存在している。
しらべぇ編集部が19日、東京消防庁の防災安全課の担当者にこのデータについて話を聞くと「高齢者は多い。ただその下の世代もゼロではない」とコメントし、完全に気が抜けないわけではないと指摘する。
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■詰まらせた経験者を世代別に見ると
全国20〜60代の男女1353名を対象に調査を実施したところ、全体の9.9%が「餅をのどに詰まらせた(詰まらせかけた)経験がある」と回答している。そして世代別の調査では以下のような結果が出ている。
この調査では60代よりも20代が多いとの結果に。30代でも12.2%と低いとは言えない数値だ。高齢者だけで自分には関係ないと高をくくっていると自分が事故を起こしてしまう可能性がある。世代に関係なく安全に食べたいところだ。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20〜60代の男女1353名