クルーズ船から下船予定の女性 「家族に放った言葉」に胸が詰まる
クルーズ船から80代の母親が下船する予定だという女性を、番組が取材。母親から言われたという言葉に、阿部リポーターが言葉を詰まらせる場面も
新型コロナウイルスの感染が相次いだ、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」。19日より、検査の結果が陰性だった乗客の下船が始まっている。
同日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)では、検査の結果を受けて下船する80代女性のコメントを紹介し、阿部祐二リポーターや水卜麻美アナウンサーが言葉を詰まらせる場面があった。
■船内での感染者は500人超
番組では、午前8時過ぎ頃から横浜・大黒ふ頭前から中継。船内では前日、新たに88人の感染が発覚し、船内での感染者は計542名、現在船内には約3,000人の乗客・乗員が取り残されていることが伝えられた。
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■下船予定の80代女性の家族を取材
阿部リポーターは、80代の母親が乗船しているという女性を取材。女性の母親は知人ら6人で乗船し、それぞれ2人ずつ3部屋に分かれて乗っていたところ、うち1人の70代の男性に陽性反応が出てしまったという。
男性は妻と同室で、検査の結果妻は陰性だったが、妻も下船が先延ばしになる結果に。このことを受け、母親は大変心を痛めているそうだ。
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■「会いに来ないで」母の言葉
また女性は母親から「会いに来ないで」と言われており、母親はクルーズ船から下船した後も、家族や周囲の人々を守るために、自主的に2週間ほど隔離生活をする予定でいるというのだ。
阿部リポーターは「これをうかがったとき、私は何と申し上げていいか分からない思いにかられました」と言葉を詰まらせ、水卜アナも「ここまで…」と神妙な面持ちに。
評論家の宮崎哲弥氏は、「乗客と乗員が下船した後で、船内での感染予防対策は適切だったかどうか、検証するべき」と指摘。事態の深刻さを物語る一幕であった。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)