新型コロナの影響で売上が急上昇した食品 非常事態に「在庫がない」と悲鳴
新型コロナウイルスによる影響で、とある「冷凍食品」が爆売れ。
新型コロナウイルスの影響で、街の封鎖や自主隔離せざるを得ない状況に陥っている中国。国民が自宅に引きこもる日々が続く中、ある業種が大きな利益を叩き出していると現地メディアが報道した。
■隔離のお供とは?
観光業や外食業がウイルス拡散防止のため、営業停止を命じられている中国では、人々の「消費の形態」が変わってきたと言ってもいいだろう。レストランでの外食ができない非常時に需要が高まる物と言えば、冷凍食品をはじめとする保存食である。
冷凍食品を生産する現地の企業によると、売り場では前年より80%アップ、通販の注文はいつもの20倍以上という驚異的な売上成績を残しているという。
また、上海に支店を持つ大型スーパー「カルフール」からは、店に来るお客は大幅に減少の一途をたどっているものの、ネットスーパーの業績は往年の3~4倍程の成長を見せていると伝えられた。
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■しかし「在庫が尽きそう」
しかし、今は非常時である。業績が上がったからといって喜んでばかりはいられない。こうした食品を全国に分配する担当者は「春節(中国の旧正月)が終わってからは2億元(約32億円)分の商品在庫があったのですが、もうそれが尽きそうなんです」と語る。
地元の商店や小型スーパーなどが続々と営業を停止し、備蓄としての需要が大幅に増加したのはいいものの、一方で工場再開や人材不足の問題が勃発しているため生産が全く追いついていないのだ。