新型コロナウイルスによる死者が5万人突破 感染者は累計100万人に迫る
新型コロナウイルスによる全世界の死亡者数が5万人を超え、感染した人も100万人に近づいている。
中国・武漢での流行を発端とする新型コロナウイルスによる死者が、全世界の累計で5万人を突破した。
世界の感染・死亡・回復した人などのデータをリアルタイムに報じているウェブサイト『worldometer』によれば、3日1時時点での全世界における新型コロナ感染者数は累計980,419人、死亡者は50,239名となった。
■WHO事務局長は「数日後に」
1日、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、定例の記者会見で「感染者数は”今後数日で”100万人、死者は5万人に達するだろう」との見込みを述べていた。
その発表のわずか1〜2日後に死者は5万人を超えており、当初はパンデミックであることを頑なに認めようとしなかったWHOの予測をも上回るペースとなっている。
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■スペインも1万人以上が死亡
3日1時現在でもっとも死者の数が多いのはイタリアの13,915人。スペインが10,003人で続き、2ヶ国で死者が1万人を超えている。イタリアは死亡率が12.1%(感染者数:115,242人)、スペインは9.1%(感染者数:110,238人)と、死亡率が高いことも懸念される。
米国では5,113人が死亡、フランスでも死者が4,032人を数えており、流行の発信源となった中国(3,318人)を上回っている状況だ。
ただし、医療体制が崩壊しつつあるイタリアなどではPCR検査を受けずに亡くなる例も少なくないと報じられており、実際には感染者・死者ともに公表されているデータを大きく上回る可能性もある。
なお、これまで全世界で206,264人が回復した(データはいずれもworldometerによる)。
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■国内の増加率も上昇
比較的早期から患者が発生し、さらにはクルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス号』でも感染が蔓延しながらも、その後は各国と比べると増加が抑えられてきた日本。
しかし、東京都は2日、新規感染者が過去最多の97人となったことを発表し、予断を許さない状況を迎えている。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)