宮崎のホテルにコロナ感染者が症状を隠して宿泊 ホテル側は「損害賠償を検討中」
新型コロナ感染を隠して宿泊した男性のせいで、ホテルは大きな損害を被る結果に…
新型コロナ感染者が症状を隠して、宮崎市内のホテルに宿泊し、そのホテルが7日から、2週間の自主休業に追い込まれる事案が発生した。しらべぇ取材班は、支配人から詳しく話を聞いた。
■感染者に対して憤る支配人
この被害にあった、宮崎グリーンホテルの清水支配人は、「このようなことはテロ行為だ」と憤っている。宮崎市在住の40代男性は、先月福岡に出張し、1日から発熱・味覚障害・咳・下痢などの症状が出ていたにも関わらず、家族への感染防止のためにこのホテルに6日昼まで宿泊。
症状が出ていることはホテル側に知らせず、館内をウロウロしてホテルの朝食も食べていたが、結果として、6日のPCR検査で陽性が判明した。
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■繁忙期に大きな被害
このホテルの2月の稼働率は100%、3月は98%、男性が宿泊していた時期も、125室、ほぼ満室状態だった。宮崎市は、現在公共工事が多い時期でもあり、このホテルの予約はかなり取りづらい状態だという。
休業に入る前に従業員は、休業期間中に予約を入れていた1,400人から1,500人に断りの電話をし、また感染した男性が宿泊していた期間に、滞在していた宿泊者約600人に、「何か症状などが出ていないか最寄りの保健所へ相談ください」という確認の電話も入れた。
さらに業者に頼んだが断られ、行政も行ってくれなかった消毒作業を従業員自らが実施したという。