草食動物がムキムキなのは体内に棲む生物のせい? チコちゃんの意外な回答が話題
『チコちゃんに叱られる』で草食動物の筋肉量のヒミツに迫る。体にはあるものが大量にいるようだ。
10日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「なぜ草食動物は草しか食べないのに筋肉モリモリ?」に注目が集まっている。
馬や牛といった草食動物たちはかなりの筋肉量をもっていることが多いが、その源はなんなのか、チコちゃんがそのヒミツに迫った。
■「体内に大量の微生物がいるから」
テーマに対するチコちゃんの回答は「体内に大量の微生物がいるから」という。人間の体内にも多くの微生物がいるが、筋肉に影響するとはあまり耳にしない。
生物が筋肉を作るには、タンパク質の元となるアミノ酸が必要だが、草食動物たちが口にする草には、筋肉を作るアミノ酸がほとんど含まれていない。しかもイネ科の牧草はアミノ酸の含有率は10%で、筋肉を作ることができるアミノ酸はさらに限られるという。
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■微生物を消化して栄養を吸収
番組では、胃が4つある牛が例にあげられた。食べた草はまず、1番最初にある大きい胃に入る。この胃の中で大量の微生物が草を分解し、筋肉を作れないアミノ酸から筋肉を作るアミノ酸に変換。この過程の間、微生物は数を増やし草の分解を続けながら2番目、3番目の胃へと流れていく。
そして、4番目の胃に到達したときに微生物を消化して筋肉を作るアミノ酸として利用している。微生物を消化することで、得られるアミノ酸は肉を食べているのとほとんど変わらないのだと解説した。
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■大量に食べることでアミノ酸獲得も
午やサイ、ゴリラ、象は草に含まれる僅かなアミノ酸を大量に摂取することで筋肉にしている。大腸の微生物が草をエネルギーに変換し、大量に食べることができるようになるのだという。
どちらのケースにしろ、体内にいる大量の微生物たちが草をアミノ酸やエネルギーに変換することで草食動物の筋肉作りを補助していると紹介し、テーマを締めた。
草食動物の力の源について迫った今回のチコちゃん。普段なら調べようとも思わない疑問も解説してくれるのがこの番組の面白さだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)