福岡のラーメン店”ちらかってないちらし寿司”が話題 「この時期だからこそ好きなことを」
新型コロナ感染拡大でダメージを追った店の起死回生の策とは。そして家族の協力もあり大ヒット。
新型コロナ不況を、各業界が必死のアイデアで何とか乗り切ろうとしている。そんな中、福岡のラーメン店が発売した、ラーメン店らしくない商品が、SNS上で話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、その店主から詳しく話を聞いた。
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■新型コロナで時短営業
福岡市にある「豚そば月や 大名店」は、従業員10名ほどで、夕方からは、居酒屋風の営業も行っていた。
しかし、新型コロナ感染拡大の影響で、午前11時から夕方ごろまでの時短営業になってしまった。夜の営業ができなくなったことで、売り上げは、半分ほどに減少。
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■元板前の店主が発案
普段は、クリア豚骨スープのラーメン一本で勝負している。
透き通ったスープだが、しっかりとした豚骨の味わいを感じることができ、現在も昼間はこれを楽しみに、近くに勤務している会社員などが訪れている。しかし、何とか売上減をカバーしようと、元板前の店主があるアイデアを思いついた。
そのコンセプトは、「この時期だからこそ、好きなことをやりたい」。そこには「ものづくりへのこだわり」があると店主は語る。
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■家族の協力もあり大ヒット
名前は、「ちらかってないちらし寿司」で、これを東京で暮らす娘さんが、ツイッターに投稿したところ、大きくバズった。
父親が店で"散らかってないちらし寿司"のテイクアウトを始めたらしいので良かったら買いに行ってあげてください 予約してくださると有難いらしい pic.twitter.com/VcK4T3o4tJ
— 佐藤餓死 (@ICE_PlLLOW) April 16, 2020
店主は「娘にも大変感謝している」と話す。このちらし寿司は、手間がかかるため、当面は予約のみで、20から30個の限定販売。
通常より早い午前5時頃から仕込みを行い、すべて完成するのは、午前11時前。穴子、エビ、コハダ、サーモンなどが乗っており、日によってネタを若干変えていくとのこと。
現在は、「ラーメンを作っているときより、はるかに大変」と話す。最後に、「先が見えないのが辛いが、こんな時期だからこそできることを続けて、コロナが収束するのを待ち、かつての賑わいが戻ることを期待している」と述べた。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)