元局アナのお墨付き『おウチで大北海道展』が話題 「癒やしと笑顔をお届けしたい」
元局アナが「北海道の食に恩返しがしたい」と立ち上げたサイトに込めた想いとは…
新型コロナ感染拡大の影響で、全国各地で大人気の「大北海道展」が軒並み中止・延期に追い込まれている。出店していた業者は、そのために準備、加工していた商品の在庫に苦しんでいる。
そんな中、北海道の元局アナが、今の現状を何とかしようと立ち上がった。しらべぇ取材班は、その想いに迫った。
画像をもっと見る
■北海道の食に恩返しがしたい
HTB北海道テレビ放送(テレビ朝日系)で、11年間報道キャスターを務めた国井美佐アナ。今年2月から、フリーアナウンサーとして、独立した。
国井氏は、旅したこともなかった北海道の地にアナウンサーとして降り立ったが、「北海道の人たちの人柄、そして、食に魅了されて北海道に永住しようと思った」と語る。
そんな北海道の食に対して、何か恩返しができないかと考えていたという。国井氏の父は、名古屋に本社がある広告制作会社ゲートを経営しており、いつかその会社を継ごうと考えていたそう。
そこで、まず北海道支社長に就任し、北海道の食を応援するサイトを立ち上げた。それが、オンラインショップの「おウチで大北海道展」だ。ここに出店している店は、国井氏の行きつけや取材でお世話になったなど、ゆかりがあるお墨付きの店ばかりだ。
関連記事:新型コロナハイリスク群のために開店時間を前倒し スーパーの試みが話題に
■北海道展40本中止で深刻な影響が
国井氏厳選の店、「長沼アイス」は、アイスクリームや乳製品が主力商品で、シンガポール、香港、台湾などにも出店している。
しかし、新型コロナの影響から、全国で開催予定だった北海道展が3、4、5月で計40本ほど中止になってしまった。物産展では、ソフトクリームを求めて行列ができるほどの人気だった。
さらに、例年ゴールデンウィークには2,000人から3,000人が店舗を訪れていたが、緊急事態宣言の影響で、これも絶望的だ。
担当の山口氏は、「北海道展がキャンセルになり、海外にも商品が送れず、過剰在庫を抱えてしまっている」と話す。「牧場で搾りたての生乳100%を朝、工場に仕入れて、68℃で30分低温殺菌しているのが一番の売り。高温殺菌すると、牛乳本来の味が損なわれてしまう」と語る。
このサイトを通じて、生乳本来の味を実感してほしいと述べた。