駅掲示板に張り出された直筆の手紙が話題 「自分達の無力さを痛感」
東京・大田区にある東急池上線「洗足池駅」の駅構内に貼られた“手紙”が話題になっている。
東京・大田区にある東急池上線「洗足池駅」の駅構内に貼られた“手紙”が話題になっている。
手紙は、同駅の駅係員が近隣にある総合病院「荏原病院」宛に書いたもので、そこには新型コロナウイルスと戦い続ける医療関係者への感謝とエールが込められていた。
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■改札窓口から…
「どうしても皆さまへ感謝の思いと出来る限りのエールをお伝え致したく、こうして筆を執らせていただいた次第です。私共は、東急池上線・洗足池駅で勤務をしている駅係員でございます」と冒頭に添え、「荏原病院」関係者に向けたメッセージをつづった今回の手紙。
住宅地に位置する同駅。朝晩のラッシュ時、駅員が「いってらっしゃいませ」「お帰りなさいませ」と乗降するすべての人に声をかけるなど、温かい接客スタイルが地域住民にも愛されている。
現在は新型コロナの影響で駅の利用者は減少しているが、「荏原病院に通勤されている医療事業者の皆さまを、改札窓口から見守らせていただいております。皆さまのおかげで私共駅係員や池上線の多くのお客様をお守りいただいている事は言うまでもありません」とまとめ、感謝の言葉を贈っている。
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■「戦場」
さらに、「見えない敵と、迫りくる医療崩壊の狭間で、それでも必死になった使命を果たされようと、いわば『戦場』に向かわれる皆さまを目の当たりにすると、本当に胸が熱くなります。何の力にもなれない自分達の無力さを痛感致します」と吐露。
その上で新型コロナウイルス患者の対策に追われる病院のことを思い、「『いつもの日常』を取り戻せるその日まで、陰ながら応援させていただきます」と心からのエールを込めた。