「ガスト」「ジョナサン」などが深夜営業を廃止する4つの理由 悲しみの声も…
「ガスト」「ジョナサン」が7月1日から深夜営業を廃止。複雑な思いを吐露する利用客も…。
「ガスト」「ジョナサン」「バーミヤン」などを展開するすかいらーくホールディングスが26日、すべての店舗で7月1日からの営業時間を原則午後11時30分に変更し、日をまたぐ深夜営業を廃止することを発表した。
同社は新型コロナウイルスの影響によってライフスタイルが変化したとし、「この新たな生活様式に迅速に対応していくことが長期的にビジネスを成長させていく上で最も重要」と説明。具体的な4つの理由を挙げる。
■ランチやテイクアウト中心に
まず1つ目は「ライフスタイルの確実な変化に対応するための昼間時間帯への移行」。新型コロナウイルス終息後も在宅ワークや日常の買い物など、生活の中心がランチやディナータイムへ移行すると考え、深夜時間帯のニーズは減少すると想定しているようだ。
2つ目は「宅配やテイクアウトの需要拡大および顧客サービス品質向上への人的資源の集中」。今後宅配やテイクアウト需要は拡大し、レストランサービスの品質に対する期待値もますます高まると考えているとのこと。
ランチやディナータイムに人的資源を集中させ、イートイン以外のビジネスの需要拡大への対応と、レストランの顧客サービス品質向上を目指すという。
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■「働き方」に変化
3つ目は「女性やシニアの活躍推進を目指した働きやすい職場環境の整備」。優秀な人財の採用と定着が、食とサービスを提供するテーブルサービスレストランが成長する上で欠かせないとのこと。
女性やシニア世代の活躍できる社会の実現が重要だとし、深夜営業の短縮を通じて職場環境の改善を図るよう。全従業員のワークライフバランスの充実も推進していくようだ。
そして4つ目は「従業員の雇用維持と新たな雇用機会の創出」。これまで働いていた深夜帯の従業員には引き続き活躍してもらえるよう、別の時間帯での出勤交渉を行なっていると説明。全国展開している同社だが、各地域で宅配やテイクアウトの需要に応えていくことで、雇用の創出も図るという。