熊本市教育長の思いやりツイートが話題 「遠慮なく休ませて構いません」
一斉登校を喜ぶ児童・生徒がいる一方で、不安を抱く保護者も。各教委の対応は…
1日、全国各地の学校で一斉登校が再開された。学校再開を喜ぶ児童・生徒がいる一方で、学校に通わせることに不安を抱く保護者も多い。そんな中、熊本市教育長の投稿が話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、各教育委員会の対応を追った。
■素敵な教育長と絶賛の声
熊本市遠藤教育長は、ツイッターに、「先週からの分散登校では、多くの子供達が喜んで登校していたようで嬉しくなります」と投稿。
さらに、「しかし、無理する必要はありません。みんなが楽しそうに登校していたとしても、うちの子は登校するのが辛そうだとか、コロナが心配で登校させたくないという場合には、遠慮なく休ませて構いません。健康第一です」と続けた。
返信欄には、「素敵な教育長。本当にうちの市の教育長にもなってほしいくらい。こんな素敵な考えを持った教育長の地域で、学校生活を送りたい」といったコメントが寄せられている。
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■「出席停止扱い」と教委
熊本市教育委員会は、しらべぇ編集部の取材に対して「新型コロナによる不安のために、学校を休んでも欠席扱いにしない。出席停止扱いとする」と述べた。
授業の遅れに関しては、「教師が課題を出して回収したり、タブレット端末の活用、また映像授業などを検討し、教育機会を保障していきたい」と語った。
熊本市は1日から授業を再開し、午前中の授業を受けて通常給食を食べた後に帰宅。来週からは通常授業に戻し、部活も再開する予定だという。部活に関しては、3ヶ月ぶりのため、無理がないように徐々に本格化していくとのことだ。
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■授業風景をオンタイム中継する教委も
福岡市教育委員会は、新型コロナによる不安で欠席した児童・生徒がいるクラスは、その授業内容をオンタイムで、欠席している児童・生徒向けにZoomなどを使って配信する予定だ。福岡市も、不安で欠席する子供たちに対しては、熊本市と同じく出席停止扱いにするという。
なお文部科学省は、5月22日、各教育委員会に対して、保護者から感染が不安で休ませたいと相談があった場合は、「感染経路の分からない患者が急激に増えている地域であるなどにより、感染の可能性が高まっていると保護者が考えるに合理的な理由があると校長が判断する場合には、指導要録上『出席停止・忌引等の日数』として記録し、欠席とはしないなどの柔軟な取り扱いも可能」と通知している。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)