大ブーイングの『東京アラート』、このまま発動続けるのか都に直撃した
2日、漸減していた新型コロナウイルスの新規感染者が再び30人を突破したことから、「東京アラート」が発動した。これ、今夜も行われるのだろうか。
2日、漸減していた新型コロナウイルスの新規感染者が再び30人を突破したことから、「東京アラート」が発動した。
22時過ぎにはレインボーブリッジ、東京都庁が赤く染まり、その色で「警戒」を呼びかけたが、意に反してネット上では「色んな場所が赤くなるだけ?」「ただただ美しいだけだった」「意味ないやろ」と冷めた声が続々。
そんな状況下でこの取り組みは今夜も行われるのか。東京都総合防災部に聞いた。
■まだ不明瞭
同部署によれば「アラートの発動によって左右されるので、今夜もライトアップがあるかは確実にお答えできない」とのこと。
その日の新規感染者数、週単位の陽性者増加比など、モニタリングしている7つの指標の数値が1つでも基準値を超えるとこのアラートが発令されるが、その日限りで解除される可能性もあるため、現状では「なんとも言えない状況」だという。
小池百合子東京都知事が専門家を交えた会議などを行い、発動の有無などを判断していることから、「ジャッジされる時間もお答えできない。定例会議のように決まっているわけではない」とのことだ。
関連記事:東京アラート発動でレインボーブリッジと都庁が赤く染まる インスタ映えで集まる野次馬も
■「見に行くことはやめて」
既報の通り東京アラートは「警報」であり、いわば「感染が再び広がっているので、各自これまで通りの防止対策を組んで警戒せよ」という都からのメッセージである。
アラートが出たから、『休業要請を出す』『ロードマップのステップを戻す』ということはないが、状況がさらに悪化すればその判断が下される。建物を赤く染めるのは、少々やりすぎだとしてもそんな“警戒の象徴”としてプッシュしたい狙いがあった。
しかしアラートが出た初日となる2日夜は、レインボーブリッジ周辺に見物客が集まっていたことは事実であり、その状況に東京都総合防災部も「うーん、わざわざ見に行くということは絶対にやめていただきたいです…」と本音も。
関連記事:初の「東京アラート発動」でお台場は大混雑 野次馬殺到による逆効果も
■ネットは批判の嵐
ネット上では今回の東京アラート発動に「わかりづらい」「東京コロナ警報とかでないと年寄りはわからんやろ」「何の効力も持たないから意味なくね」「赤くして、それで?」と否定的なコメントが大半を占めている。
一方で、「再び緊急事態宣言になるから各自気をつけてってことだろうねえ」「まあ目くじら立てるほどのものでもない。引き続き感染拡大防止頑張りましょ」と理解を示すユーザーの声も散見されている。
・合わせて読みたい→Jアラートの試験放送 学生が訴えた「やめてほしいこと」にハッとする
(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)