政見放送で話題の後藤輝樹 年収100万、自殺未遂、元芸人…謎に包まれた過去

NHKの政見放送で下ネタを連発することで話題の後藤輝樹の意外な過去が明らかに。

2020/06/27 09:00


後藤輝樹

「I say ぽこちん You say 出すぞ、ぽこちん~」

16年の東京都知事選挙の期間中に流れたNHKの政見放送で、このように歌い出したのは、当時の立候補者であり、今回の都知事選でも立候補している後藤輝樹だ。

この時の政見放送中、下ネタワードを連発し、その言葉が流れる箇所の音声がカットされるなど、ネット上で放送内容のユニークさが話題を呼んだ。だが当の本人は「なぜそこまで騒ぐのか…」と困惑の表情を浮かべ、選挙に行かない有権者に対し、投票率を向上させるための戦略だと明かした。


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■そもそも何者?

後藤輝樹

82年12月、東京生まれ横浜市育ちで、現在37歳の後藤。11年の神奈川県議会議員選挙(横浜市南区)を皮切りに、目黒区長選、千代田区長選など9回の選挙に立候補するも、全て落選してきた。7月5日投開票の都知事選で、10回目の出馬を迎える。

色白で目鼻立ちが整った甘いルックスながら、アウトローな政見放送を行うギャップにも注目が集まるが、そもそも何者なのだろうか?

「職業は『後藤輝樹』。ただ、そう書くと選挙管理委員会に『はぁ?』みたいな顔されるから、とりあえず『自営業』としてますよ。ユーチューバーとして月に数万円の収入が入ったり、アルバイトしてたり…。型にはまらない生き方をしてます。自営業の方が節税できて、美味しいんですよ。年収100万超えたことは、自衛隊に入っていた頃を除くとないですね」(後藤)

過去の選挙では肩書を「便利屋」と表記し「今でいう、『レンタル彼氏』みたいなこともしてましたからね」と説明しており、その頃も裕福な生活ではなかった。低年収ながらも、選挙出馬に必要な供託金や日々の生活費のため、自炊や「飲み物を自販機で購入しない」などの節約を重ね、出費を削る生活を送っている。


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■政治家を目指したのは…

政治家を志す前、後藤には芸人になる夢があった。そのため、高校時代を「人生満足していた」と振り返るように、思う存分高校生活を満喫した結果、翻って、人生に対する燃え尽き症候群に陥り、自殺を図ったこともあった。

コンビを結成したかったが、相方との縁に恵まれず、高校卒業後ピンで活動を開始。だが、「体育会系のノリについていけなかった。この中で一人で活動を続けるのは難しい」と、芸人の道を心半ばで挫折した。

自殺未遂を経て、「死ぬか生きるかで追い込んだら、『世のため人のため』生きたいと考えるようになり、19歳の頃に政治家という道が生まれた」と告白。もともと、小林よしのり作の『新・ゴーマニズム宣言 SPECIAL戦争論』や、1995年に発生した沖縄米兵少女暴行事件など、社会の不条理や歴史を知る中で、政治や社会への関心を抱いていたことも志につながっていたと振り返る。

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■「東大→政治家」を目指す
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