なぜかテレビ討論が行われない都知事選 女帝・小池百合子知事の意向か
7月5日投開票の東京都知事選で、通常は毎回行われるテレビ討論が全く行われていない理由は…。
東京都知事選についてのテレビ報道で異変が起きている。テレビ討論が、告示日前日の日本記者クラブの討論が流されただけで、各局とも一切行っていないのだ。
■前回選挙では生討論を放送
前回は7月14日の告示前日には、日本テレビとテレビ朝日、フジテレビ系の情報番組が生討論を開催。告示後は、7月19日のフジテレビ系『バイキング』、同24日には日本テレビ系の『バンキシャ!』が生討論を放送した。
テレビによる都知事選報道は78時間に及んだ。テレビ局関係者によれば、今回は前回の半分か3分の1程度の放送になりうるという。
そこで、宇都宮健児陣営は23日、過去の知事選で複数回行われてきた主要候補によるテレビ討論会が、今回全く実施されていないとして、速やかな実施を求め在京キー局各社に申し入れた。
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■出演オファーが立ち消えに
宇都宮事務所で緊急会見した選対本部長の海渡雄一弁護士は、それまでテレビ局複数から生討論の出演オファーがあったのにいずれも立ち消えになったと指弾。
海渡氏は、テレビ討論がないと、新型コロナウイルス感染症対策でなぜ検査が十分にできなかったのか、コロナ対策をどうすれば良いかなど、政策論争を通じて有権者に判断材料を提供したいができない、と指摘。
「メディアには討論を企画する社会の公器としての責任があり、論争を拒んでいる候補がいるとすれば誰なのか、調査し報道する責任があるのではないか」と述べた。