人気すぎて本屋にないマンガ『カッコウの許嫁』 爆速スタートの理由を分析
『ヤンキー君とメガネちゃん』『山田くんと7人の魔女』などで知られる吉河美希先生の新作マンガ『カッコウの許嫁』が異例の人気。その理由を分析。
週刊少年マガジンで連載中のマンガ『カッコウの許嫁』(講談社)が異例の人気だ。
■1巻が書店に並ばないマンガ
<みなさまにお願い>
多数の購入できずの報告を受けております。
重版は決定しましたが、まだ在庫は不安定な状況です。
フォロワーの方に書店員さまがいましたら、在庫の告知に協力いただけると幸いです。
そうでない方も少しでも多くの書店員さまの目に届くようRTの協力いただければ幸いです。 pic.twitter.com/VZr6nHxioq
— カッコウの許嫁【公式】 (@wmagacuckoo) May 20, 2020
連載開始前から注目を集めていた同作は、第1巻が5月15日に発売されると全国の書店で完売が続出。4週連続で重版が決まり、これは同社では初めてのことだと言う。
しかし、それでも品薄状態は変わっていないようで、一部のマンガファンの間では「1巻が書店に並ばないマンガ」と話題に。
実際、記者もアプリ版で毎週公開と同時に読んでいたのだが、コミックスも欲しいと思って複数の書店に足を運ぶも3週ほど見つけられなかった。
では、なぜこのマンガがそれほどまでに人気なのか。この記事では真面目に理由を探っていきたい。
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■どんな作品?
具体的な分析に入る前に、そもそも本作がどんな作品なのかをさらっとみていこう。同作は『ヤンキー君とメガネちゃん』(以下、『ヤンメガ』)や『山田くんと7人の魔女』(以下、『やまじょ』)などで知られる吉河美希先生の最新作。ストーリーは……
「名門・私立目黒川学園に通う高校2年生の海野凪は、産まれて16年越しに自分が『取り違え子』であることを知る。本当の両親に会いに行くことになるのだが、その途中、陸橋から飛び降りようとしている美少女に遭遇。彼女は天野エリカという名前で、これから許嫁に会いに行くところだった。話の流れから彼氏のフリをすることになる凪だったが、じつは凪と取り違えられたのはエリカで、凪はエリカの許嫁相手だったことが判明する」
という感じ。マンガならではのいい意味で現実感のない王道設定を軸に、凪の義妹であり、エリカの実妹でもある海野幸、さらに凪の想い人である秀才天然ドジっ娘・瀬川ひろを交え、四角関係が形成されていく。