小池百合子、コロナ感染判明した後次々「音信不通」となる現状に危機感
東京都の小池百合子都知事は、10日の定例会見で、陽性判明後に連絡が取れなくなる感染者へ苦言を呈した。
東京都における9日判明の新型コロナウイルス新規感染者数は、過去最多となる224名にのぼった。
東京都の小池百合子都知事は10日の定例会見で、「飲食店の従業員が集団で検査を受けていて陽性者数が増えていることもあるが、警戒が必要な段階にある」との認識を示した。
■会見時には243人と聞いていた小池都知事
会見に挑んだ14時時点では、10日判明の感染者数を「まだ詳細を掴めていないが、243名と聞いている」と明かした小池都知事。
だが、「人数を見て心配になられる都民の方も多いと思うが、1日3,000件にものぼるPCR検査を実施している」と、第一波が襲ってきた3,4月頃と比較し検査数が増加していることを強調していた。
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■「世界のモデルにする思いで」
「緊急事態宣言も、ステイホームも終わった。ステイホームを続けるより、今は『ウィズコロナ』(コロナ社会との共生)、『新しい日常』にすでに踏み出している状況にある。都民の方々には感染しない、させないことを意識してもらいたい」と続けた。
そのうえで、「世界中どこを見ても、ワクチンがないのは同じ。医療従事者の方にはご不便をおかけしてきたが、日本の場合多くの方々にご協力してもらい、ここまでやってきた。世界へのモデルにする思いでやっていきたい」と、『ウィズコロナ』時代における今後の社会のあり方を訴えた。
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■陽性判明後に音信不通に…
また、新規陽性者数の中には、陽性だと判明した後に連絡が取れなくなるケースも見られるという。
会食、職場など感染経路が個別に異なる中で、「陽性だとわかって、行方がわからなくなるのは多くの人からすれば不安のはず。『あなたは感染者なので、社会的責任を考えて』と伝えていき、理解を深めてもらいたい」と訴えた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)