超手軽な「ペットボトルの炭酸が長持ちする裏ワザ」の検証結果が悲惨だった
色々やった結果、最近は100均で炭酸を長持ちさせるキャップが売ってることを知りました。
夏は炭酸が美味しい季節。サイダーにコーラにハイボール、しかし困るのが、飲みきれなかった炭酸の保存法だ。
500mlを買うのはコスパ悪い、かといって1.5Lだと余らせてしまう。そして炭酸は容赦なく抜けていく。ああ、炭酸が保存できたら便利なのに…。
ということでたどり着いたのが、裏ワザ紹介で一斉を風靡した『伊東家の食卓』の裏ワザまとめ本。約20年前の放送時から人類は炭酸の保存に困っていたらしい。早速実験してみた。
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■道具もいらない。炭酸を保つ方法とは
やり方は簡単。
①炭酸水が溢れるギリギリまでペットボトルを潰して空気を抜き、きつく蓋をする。
なんとこれだけだ。
これで購入したときのままとは言わないが、1週間程度は炭酸が持つと裏ワザ本には書いてあった。要は空気を限りなく減らすことで、炭酸がペットボトル内の空気に溶け出すことを防ぐらしい。なるほど、完璧!
サイダー1.5Lと炭酸水500mlを用意し、比較用にただキャップを閉めただけの飲みかけボトルも作り、放置してみた。
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■お楽しみにお味は…!
すると、5日後には潰したペットボトルがほぼ元に戻っているというトラブルが発生!
空気が入ってしまったのだろうか。いや、いつも飲んでいる烏龍茶のボトルならここまではやらないってぐらいギュウギュウに閉めたのだが。
とりあえず一旦、この地点で裏ワザありの飲みかけボトルと裏ワザなしの飲みかけボトルを比べてみることにした。
【1.5Lサイダー】
裏ワザなし:まあ、5日後ってこんな味になるよな、という抜けっぷり。
裏ワザあり:なんと、裏ワザなしのサイダーよりもっと炭酸が抜けてほぼ甘い水と化していた。
【500ml炭酸水】
裏ワザなし:放置期間に妥当な微炭酸の水に。
裏ワザあり:サイダーと同じく微炭酸以下になってしまっていた。
驚くことに、ただキャップを閉めただけの方がまだ炭酸が残っているという結果になってしまった…。
ネットで調べてみたところ、実はこのペットボトルを潰す裏ワザは有名なガセネタで、ペットボトルの形状を保とうと炭酸が空気中に溶け出してしまうのでむしろ逆効果とのこと!
なるほど、それで潰したペットボトルが元に戻っていたのか……非常に残念。当時の番組では潰した方が炭酸が残っていたらしいが、期間の問題や大人の都合や何か色々あったのだろう。
というわけで「ペットボトルを潰して空気を抜く」はガセネタであった。伊東家の食卓実験シリーズでは初めての失敗に終わってしまった。