100万ドルの夜景のルーツにチコちゃんが迫る 秘密は電気代にあり?
『チコちゃんに叱られる』で100万ドルの夜景について解説。例えだけでなく実際に計算された…?
4日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「綺麗な夜景を『100万ドルの夜景』というのなぜ」が話題となっている。
■100万ドルの〇〇が流行
気になるチコちゃんの回答は「六甲山から見える夜景のひと月の電気代が本当に100万ドルだったから」という。100万ドルの夜景はなんと例えではなかったようだ。
1950年代後半、日本は目覚ましい経済成長を遂げていた。その頃の日本は電灯も一気に普及し、今のような光り輝く夜景が全国的に出始めた。中でも日本で最初に「100万ドルの夜景」と言われた場所は兵庫県の六甲山にある展望スポットから見えるものだった。
当時、海外ではきれいで価値のあるものを「100万ドルの〇〇」と表現する文化が流行していたこともあったことで、影響を受けたものだった。
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■実際に計算
100万ドルの夜景と称されるようになったことをその頃の関西電力の副社長が、「100万ドルとはなにか?」「電力のことか?」と疑問を露わに。それを部下に調べさせることとなった。
六甲山から見える電灯の数を大まかに調査し、ひと月の電力量を計算。結果として約100万ドルだったということが発覚。六甲山から見える夜景が本当に100万ドルだったということが証明された。
ちなみに、100万ドルの夜景というキャッチコピーは、全国で使われるようになったことで、言葉の価値がなくなってしまったようだ。今では、「1,000万ドルの夜景」という言葉が使われるようになっている。
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■日本三大夜景
日本三大夜景といえば、北海道函館市、兵庫県神戸市、長崎県長崎市と言われている。2018年に「日本新三大夜景」が発表。これは、全国の夜景スポットから夜景鑑賞士の投票によって順位を決定したものだ。
3位が福岡県北九州市、2位が北海道札幌市、1位が長崎県長崎市となっている。100万ドルの夜景のルーツである六甲山からの夜景は兵庫県神戸市は4位にランクダウンしてしまっている。
単なる例えだけでなく100万ドルの価値があった神戸市の夜景。新三大夜景で1位に輝く長崎市は一体どれほどの電気代がかかっているのだろうか。少し気になってしまう。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)