台風12号が発生 去年の台風19号超の大雨や年1回レベルの暴風エリアも?

21日に発生した台風12号について、気象予報士の千種ゆり子さんが解説。昨年の台風19号以上の大雨の可能性も。

2020/09/22 11:30


気象予報士・千種ゆり子

台風12号は、場所によっては去年の台風19号を超える雨が降る恐れもある、恐ろしい台風です。気象予報士の千種ゆり子が解説します。


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■昨年の台風19号超えも

台風進路予想図

きのう(21日)正午、台風12号が発生しました。 台風の進路予想をみると、日本に向かってくるように見えます。

私の口からこう言うのも難ですが、気象庁の発表する台風進路図だけでは、どこが危険になるのか、正確なことは何もわからないのです(だからこそ気象予報士という職業が成立するのですが…)。

この台風12号は、場所によっては、去年の台風19号を超える雨が降る恐れもある、恐ろしい台風です。この台風12号の注意点は、とくに2点。

① 関東・東海で平年9月の1.5~2倍の大雨 東北では台風19号超えの予想地点も

② 年に1回レベルの暴風


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① 関東・東海で平年9月の1.5~2倍の大雨

連休最終日のきょう(22日)は、関東は晴れていますが、あす23日(水)からは雨が続きます。 雨は25日(金)にかけて降り続き、総雨量が300㎜を超える所がありそうです。

予想降雨量

去年大災害をもたらした台風19号によって福島県相馬市で降った雨は約250㎜です。その相馬では、あくまで現時点の予想計算値ですが“400㎜超”の大雨が予想されていて、川の氾濫、土砂災害など、大きな災害が起こる恐れがあります。

関東にとっても、平年9月の1.5倍、東北では2倍に相当する大雨です。 山や川での用事は取り止めるようにお願いします。 また、家が川や崖のそばにある方は、防災用品の確認、自治体からの情報や気象情報の入手ルートの確認をお願いします。(例:気象庁の土砂災害の危険度分布


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② 1年に1回レベルの暴風

24日(木)の予想最大瞬間風速は関東・東海・伊豆諸島で25~35メートルの予想です(22日昼時点)。看板の落下、電車の遅延などが発生する恐れがあります。

2000年以降に東京で最大瞬間風速30メートルが観測された日は22回しかないので、おおよそ1年に1回レベルの暴風が吹く恐れがあるということです。

先日の台風10号で最大瞬間風速80メートル、などという数字を見慣れていると、「なんだ30メートルか」と思うかもしれませんが、全く油断できない風です。 気象情報は、信頼できる情報元から丁寧に確認するようにしましょう。

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(文/気象予報士・千種ゆり子

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