築地本願寺、突然の半沢ネタが話題に 「信長と喧嘩したよね?」とぶっ込むと…

築地本願寺の掲示した今月の言葉が「深い」とネット上で話題に。記者が現地へ向かってみると…。

2020/10/13 06:45


築地本願寺

大人気ドラマ『半沢直樹』(TBS系)の終了から早や数日。いまだに「半沢ロス」から立ち直れていない人も、少なからずいるのではないだろうか。

しかし今、ネット上では『半沢』と入れ替わるかの如く現れた、築地本願寺の掲示物が注目を集めている。


画像をもっと見る

■これは深すぎる…

話題となっているのは毎月更新される掲示板の言葉で、10月は「やられてもやり返さない。仏教だ」という印象的なフレーズが登場。

『半沢』シリーズを象徴するセリフと呼んでも過言ではない「倍返しだ!」を見事にパロッた言葉に対し、ネット上では「これはセンスある」「仏教ならではの解釈が面白い」といった声が多数上がっている。

一体この言葉にはどのような意味が込められているのか…記者は東京・築地へと向かい、僧侶たちに話を聞いてきた。


関連記事:コロナでお墓参り代行が活況 「バチ当たらないのか」お坊さんの本音を聞いた

■切っ掛けは芸人のひと言だった?

築地本願寺

インタビューに応じてくれたのは、副宗務長を務める東森尚人氏。今回の言葉は仏教の根底にある「他者を思いやる気持ち」を現代風に解釈したもので、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦が自身のYouTube動画撮影で本願寺を訪れた際に誕生したという。

築地本願寺

ブックストアで偶然手にとった本を開くと、そこには「やられたからって“しかえし”すると、ずうっと“しかえし”のくりかえしだ」という釈迦の教えを説いた一文が。それに感銘を受けた中田は、今回の「やられてもやり返さない。仏教だ…!」という言葉を呟いたとか。

中田敦彦

その言葉にインスパイアを受けた築地本願寺は本人の許可を取り、「今月の言葉」が見事決定。東森氏は「自分を傷つけた相手を傷つけると、相手からもまた傷つけられるの繰り返しになります。これは今も昔も、これからも変わらないことと思います」「自己中心的な在り方を変えるには、自分だけを大事にすることなく、他者も大事に思いやることだと思います」と、言葉の本質を分析している。

次ページ
■「でも、信長と喧嘩したよね?」
ツイッター仏教半沢直樹中田敦彦
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング